ラプターライナー塗装で遊び尽くす! 三者三様の変身術、施工車両もレアすぎる!!【TAS2025】北ホール10

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女性ペインターが仕上げたピンク全塗装

クルマの佇まいを決定する上で、非常に重要なウエイトを占めるのが塗装。単色か複数色か? そもそも何色か? そしてツヤありかツヤなしか? どんな塗装を選ぶかで、クルマの個性は大きく左右される。そんな塗装の中でも、タフで独特の質感を持ち、DIYも可能として今人気急上昇中のメニューがある。それがラプターライナー塗装だ。日本で唯一のディストリビューター(輸入総代理店)であるラプタージャパンは、そんなラプターライナー塗装の可能性を引き出すコンセプトカー3台を東京オートサロンに登場させた。

第一のコンセプトカーは、光岡のバディ。全身ピンクにオールペンを施しているが、そこで使っている手法こそ、ラプターライナー塗装なのだ。「ピンクの全塗装」と一口に言っても、そのゴツゴツ・ザラザラとした表面の風合いは、まさにオンリーワンの魅力。一般的なツヤあり塗装とはまた異なるかわいらしさを発揮していると言って良いだろう。しかも、これを塗り上げたのは女性ペインターだという。

「女性らしさや安心できる空間を演出したくてピンクに全塗装し、そこに花を組み合わせています。ただ、塗るのはかなり大変でしたね」。

従来はバンパーやフェンダーなど一部にラプターライナー塗装を使う手法が多かったが、色で遊びつつ全身を独特の風合いで包み込んだコンセプトカーによって、全塗装の魅力がまた一段と高まった。

「傷に強い」を押し出した林道仕様

コンセプトカーの2台目は、王道とも言えるブラックのラプターライナー塗装で全身を包んだランドクルーザー100。ただし、こちらはコンセプトが異なる。クローズアップしたのはラプターライナー塗装のタフさ。

「イメージしたのは林道などもグイグイ進んでいくキャンプ仕様のランクルです。たとえ小枝があたってもビクともしないラプターライナー塗装の強靱さを前面に押し出すために全塗装しているんです」

林道を進む場合、通るルートによってはクルマが小傷まみれになってもおかしくはない。それも勲章だと思えれば良いかもしれないが、一般的な塗装では確かに気になるかも。しかし表面がザラザラで傷に強いラプターライナー塗装ならそれも気にせずアウトドアを楽しめるというわけだ。

ツヤありに組み合わせてアクセントに

3台目のコンセプトカーも60フェイスのランドクルーザー100。ただしこちらはピカピカ・ツヤツヤの全身ツヤあり塗装。ラプターライナー塗装は?というと腹下やピラーなど部分的に施されている。前者は保護のための塗装だが、後者はアクセントとしての意味合いを強く表現している。しかも、配合を変えてザラザラ感を抑えることでマット風に見た目を獲得。ツヤあり部分とのギャップを持たせるのに一役買っている。

全身をラプターライナーで塗装するか、一部だけをマット風に見せるか。今回の三台は工夫次第でどんな見せ方にも変化する塗装の面白さを再確認させてくれたと言っても良いだろう。

PHOTO:西野キヨシ TEXT:小泉 聡志

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