遂に全貌がお披露目されたトヨタ『新型RAV4』! ワールドプレミアで発表された5代目の進化のポイントとは?

1994年に登場したRAV4はこれまで全世界にて1500万台を生産した、まさにトヨタが世界に誇るクロスオーバーSUV。その6代目がついにワールドプレミア! 3つのスタイルを用意し、パワーユニットも進化するなど、その全貌をチェックしていこう!

トヨタ初搭載、第6世代のプラグインハイブリッド!

1994年に誕生した初代は、5ナンバー枠に収まるコンパクトクロスオーバーで、3ドアに大径タイヤを装着。モノコックボディがベースで、ポップな雰囲気が漂う外観ながらもFFベースのフルタイム4WDを採用するなど、本格派の顔も備えていた。キムタクをCMに起用したこともあり、女性を含めた若い層から絶大な支持を集め、ホンダCR-Vや日産エクストレイルなどの多くのフォロワーを生んだ。2代目にも3ドアを設定したものの、メインは5ドアになり、代を重ねるごとにサイズもアップ。4代目は日本未導入となったが、デビューから30年で累計販売台数は1500万台を突破し、トヨタの屋台骨を支える1台にまで成長を遂げた。

2025年度内の発売が予定されている6代目がワールドプレミアされた。プラットフォームは「TNGA(GA-K)」の改良型で、第6世代のシリーズパラレルハイブリッドを初採用。PHEVとハイブリッド(HEV)を設定し、純内燃機関(ICE)仕様は日本には導入されない模様だ。目玉となるPHEVは、電池容量の拡大などにより航続距離が95kmから150kmに伸張するとともに、現行型の普通充電のみから急速充電にも対応。「V2H」を含めた給電機能も強化され、災害などでの停電にも備えることができる。さらにPHEVは、最新のハイブリッドシステムと電動ブレーキシステムが採用され、モーター出力を12%引き上げたことで電動車らしい走りを可能にしたという。また、HEVもパワーコントロールユニットやトランスアクスル、電池などの改良によりモーター出力を向上させ、スムーズかつ力強い加速を実現するとしている。

5代目となる現行型は、世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を含めて3種類もの4WDを設定しているが、発表会では4WDシステムに関するアナウンスはなかったが、電気式4WDの「E-Four」が設定されるのは発表されている。

技術面で最大のトピックスは、新型がトヨタで初めてソフトウェア定義車両と訳されることが多い「SDV(Software-Defined Vehicle)」になる点だ。ウーブン・バイ・トヨタが開発を推進しているソフトウェア開発プラットフォーム「Arene(アリーン)」がSDV化を担う。新型ではまずアリーンを「トヨタ・セーフティ・センス」の先進運転支援と新世代マルチメディアのコクピットに反映させ、今後はアリーンをボディや車体にも使うことで、ユーザーごとのカスタマイズ、既存車でも最新技術をユーザーにすぐに届けることが可能になるほか、開発時間の短縮やコスト低減などに寄与するという。

ハンマーヘッドと呼ぶ顔つきが目を惹く外観は、「もっとどこへでも行けそうなRAV4」を掲げ、「SUVらしい踏ん張りの効いたスタンス」、「RAV4らしいキビキビとした高い走破性を想起」、「何でもできそうな使いやすいキャビン&ラゲッジ空間の表現」を目指したという。サイズは全高が5mm低くなるほかは同値だが、荷室容量が733Lから749Lに拡大するなどパッケージも進化。  

バリエーションは3つで、洗練された雰囲気を漂わせる「CORE(コア)」、ワイドトレッド化、専用ホイールとアーチモールを備える「ADVENTURE(アドベンチャー)」、そして「GR SPORT」を初設定。「GR SPORT」は「CORE」よりも20mmワイドトレッド化し、専用エクステリアやシャーシなどを用意。PHEVは320PSを誇り、スポーティな見た目と走りを追求する。

トヨタの顔といえるRAV4にふさわしい進化ポイントが盛りだくさんになっている。

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