その名の通り、空気の出し入れで車高をスイッチひとつで変更できるのがエアサスだ。日本のカスタムシーンで一般的になってきてから約20年ちょっと。開発技術の進化で、昔は弱点と言われていた「機械的なトラブル」「ふわふわした乗り心地」「装着に加工が必要」などが大きく改善。各ユニットの精度が上がりトラブルが大幅に軽減、車高調同等の乗り味を実現している。そんなエアサスの最新事情をクローズアップ。はじめての人もこれを読めば、エアサスの魅力にどっぷりハマってしまうぞ!
はじめてのエアサス選び(5) 好みや予算・使い方に合わせた多彩なラインアップも魅力
耐久性や乗り心地の良さはもちろん魅力だが、細分化されたラインアップもボルドワールド製エアサスの魅力のひとつ。機械式or電気式、減衰力調整の有無、全長調整機能の有無、さらには利便性を高めた付加機能も3パターン揃えるなど、予算や使い方に合わせたベストなアイテムを選べる。
細かな設定なく使いこなせるスタンダードモデル【レボリューション】
定番が、このレボリューション。前後エアバッグと、スタンダードなショックで構成。減衰力調整はなく、ショックも固定式なので、シンプルに使いこなせる。レボリューション1は拡張可能な電気式、レボリューション2はリーズナブルな機械式だ。オプションのピロアッパーマウントにすればキャンバー調整もできる。
電気式 レボリューション1
■価格:48万4000円〜(30アルファードの場合)
機械式 レボリューション2
■価格:38万7200円〜(30アルファードの場合)
使いやすさはそのままに40段の減衰力調整が可能【レボリューション40】
レボリューションの派生モデルとして登場したのがレボリューション40。固定式ショックを使ったシンプルな構成はレボリューション同様だが、フロントのみ40段の減衰力調整機構をプラス。自分好みの乗り味に調整することができる。こちらもオプションでピロアッパーマウントを選択することが可能だ。
電気式 レボリューション40 1
■54万4500円〜(30アルファードの場合)
機械式 レボリューション40 2
■44万7700円〜(30アルファードの場合)
低いまま走るも実現する最高峰は全長調整式【アルティマ】
同ブランドの車高調「アブソリュートDS」の全長調整式ショックを採用した上級モデル。ショック全長を短くセッティングしておけば、エアバッグがスプリングとして機能するようエアを入れた状態でも低さをキープ。低いまま走れる理想のエアサスだ。減衰力調整は32段。ピロアッパーマウント標準装備で、キャンバー調整も可能。
電気式 アルティマ1 NEXT
■価格:70万1800円〜(30アルファードの場合)
機械式 アルティマ2 NEXT
■価格:60万5000円〜(30アルファードの場合)
ソフトダウンの設定有り
レボリューション1、レボリューション2などに設定されるソフトダウンは、リアショックを純正流用することでローダウン量は減るもののリーズナブルに購入できるビギナーズモデル。
コンパクトに使えるタンクレス仕様
エアを貯めておくエアタンクを使わずに、コンプレッサーからエアバッグへと直接空気を送り込むタンクレスモデルはアドバンスVer.向けシステム。取り付けスペースを減らせるので、Kカーなどにお薦め。
利便性UPを叶える特別モデル
各電気式モデルは、エアの出し入れを電気信号で行うため、リモコンや車高維持など便利な機能を拡張することができるのが魅力。
イグジストVer.
有線コントローラーは4輪独立で調整可能な上、3つの記憶した車高とノンエアー(最低車高)はボタン1つで自動調整。エンジン始動時に記憶値まで自動調整する機能も有り。スマホアプリで同様の操作が可能。
グリッターVer.
インストール映えするデジタルデュアルメーターと、シンプルに車高調整ができる2輪独立式ワイヤレスリモコンを追加で備えるグリッターVer.。車外からクルマを見ながら車高調整をしたい人にお薦め。
アドバンスVer.
10段階の車高プリセットが可能なプレストレージ・システムを備えたアドバンスVer.。付属するデジタルコントローラーで、プリセットした車高を簡単に選べ、上げ下げ操作もできるので微調整も可能。
▷はじめてのエアサス選び まとめはこちら
[スタイルワゴン・ドレスアップナビ編集部]
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