コマツ:同社初のカーボンニュートラル工場―コマツフォレスト生産開始

コマツは、今回100%子会社で林業機械の製造販売を行うコマツフォレストABにおいて新工場を竣工し、生産を開始した。

 新工場は、従来ウメオ市内中心に点在していた生産工場を一ヶ所に集約し、生産工程および物流のレイアウトの最適化を図っている。さらにコマツで初めてAGV(無人搬送台車)を活用した自動牽引組立ラインの導入を始めとする新たな生産技術を織り込み、従来工場に比べ生産性30%向上を実現した。加えて、約19,000㎡の太陽光パネルの設置や地熱を活用した暖房設備など再生エネルギー供給設備を導入することで、電力使用量を大幅に削減し、コマツの生産工場として初めてカーボンニュートラルを実現した。地球環境に優しい生産を実現することで持続可能な地域社会へ貢献する。

 コマツは中期経営計画の経営目標として、2030年までに製品使用により排出されるCO2の50%削減(対2010年比)、生産によるCO2排出の50%削減(対2010年比)を設定している。またチャレンジ目標として2050年までにカーボンニュートラルを目指している。

 その取り組みの一つとして、林業ビジネスにおいては、伐採だけでなく植林や育林も含めた持続可能な循環型林業を掲げている。また、危険な作業を機械化し安全に貢献する機械化林業やドローンで計測した木の本数や成長度合いなどのデータを分析し、森林管理に活かすスマート林業に取り組んでいる。コマツフォレストは2004年にコマツが買収して以来、林業機械の開発・生産の中核拠点としてコマツの林業機械ビジネスを担っている。このたびの新工場の生産開始によりカーボンニュートラルへの取り組みを加速させるとともに、林業ビジネスの強化・拡大を図っていく。

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