帝人:米国トヨタの次世代「タンドラ」にGF-SMCが採用

帝人グループで自動車向け複合成形材料事業を展開するテイジン・オートモーティブ・テクノロジーズ(TAT)のGF-SMCが、トヨタ モーター ノース アメリカ(TMNA)のピックアップトラック「タンドラ」2022 年モデルのピックアップボックス(荷台)に採用された。

このピックアップボックスは、TATのセギーン工場(米国テキサス州)でTATのGF-SMCを成形するもので、2021年11月初旬に製造を開始している。GF-SMCとはGlass Fiber Sheet Molding Compound の略。熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料。

TATは、2004 年よりメキシコのティファナ工場で、TMNAの「タコマ」向けに累計 200 万台のピックアップボックスを製造しており、優れた強度、耐久性、軽量性や品質・納期の管理体制など、その長期にわたる実績が高い評価を得ていたことから、今回の採用に至った。

TATのGF-SMCを使用した「タンドラ」のピックアップボックスには 3種類の長さ(5.5 フィート、6.5 フィート、8.1 フィート)があり、いずれもTATの独自の素材配合や成形技術により、ワンショットのプレス成形で製造される。軽量で、強度や耐久性に優れるため傷やへこみが発生しにくく、錆びないことから荷台を保護するベッドライナーが不要。

TATは、「タンドラ」向けにコンポジット製のテールゲートカバーも製造し、ピックアップボックスや車体後部の支柱(Dピラー)と組み立てた上でTMNAに供給される。

セギーン向上の概要

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