このピックアップボックスは、TATのセギーン工場(米国テキサス州)でTATのGF-SMCを成形するもので、2021年11月初旬に製造を開始している。GF-SMCとはGlass Fiber Sheet Molding Compound の略。熱硬化性樹脂をガラス繊維に含浸させ、シート状にした成形材料。
TATは、2004 年よりメキシコのティファナ工場で、TMNAの「タコマ」向けに累計 200 万台のピックアップボックスを製造しており、優れた強度、耐久性、軽量性や品質・納期の管理体制など、その長期にわたる実績が高い評価を得ていたことから、今回の採用に至った。
TATのGF-SMCを使用した「タンドラ」のピックアップボックスには 3種類の長さ(5.5 フィート、6.5 フィート、8.1 フィート)があり、いずれもTATの独自の素材配合や成形技術により、ワンショットのプレス成形で製造される。軽量で、強度や耐久性に優れるため傷やへこみが発生しにくく、錆びないことから荷台を保護するベッドライナーが不要。
TATは、「タンドラ」向けにコンポジット製のテールゲートカバーも製造し、ピックアップボックスや車体後部の支柱(Dピラー)と組み立てた上でTMNAに供給される。