日産フェアレディZのサスペンションを眺めてみる

日本のスポーツカーのマスターピースであるフェアレディZ。RZ34型のサスペンションの様子を写真でご紹介しよう。

リヤサスペンション:マルチリンク式

右リヤサスペンションを後方から。アルミ合金製のロワー後リンクが圧巻。その下方に見える鋼製のリンクはロワー前リンク。サブフレームは鋼製の板金構造。
右リヤサスペンションを上から。写真右方が車両前側。アッパーアームはすべてを写真に収めることはできなかった。ハブ側が1点のボールジョイント、ボディ側は2点のブッシュ締結のA型形状のアルミ合金製。ダンパーの下側マウントが車軸に近いところにあるのが見てとれる。ばねは、舟形のロワー後リンクに載せられる。
右のリヤナックルを後方から。いちばん下の締結部はロワー前リンクで、中間部が一度絞られている構造。その上の締結部はトーコントロールリンクで、こちらも鋼製。一段上がった後方の締結部が、ロワー後リンク。ナックル自体はアルミ合金製。
ドライブシャフトまわり。すぐ上のピボットはダンパー。RZ34型ではダンパーをモノショック型に改めることで、応答性を高めている。その奥にアッパーアームが見える。手前に映るのはロワー後リンク。
アンチロールバーは、短いリンクを介してアッパーリンクに接続される。

フロントサスペンション:ダブルウィッシュボーン

右フロントサスペンションを前下から。上下アーム、ナックルともにアルミ合金製。ステアリングは、ご覧のように後ろ引き。
ロワーアーム。アンチロールバーは短いリンクで締結。ダンパーはロワーアームに立てたフランジで左右からくわえこむような構造。
左フロントサスペンションを後下から。ロワーアームを上手に避けるようにステアリングギヤボックス/タイロッドが通る。ロワーアームブッシュは前後ともに平行軸配置。サブフレームはフランジを多く立てたアルミ合金製。
アッパーアーム。長いナックルを介して接続するハイマウント式。ダンパーは上側マウントを車両後方に倒しキャスター角を増大、直進安定性の向上を図っている。

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