日本精工(NSK)は、電動化対応の幅広い製品群を発表! ベアリングの組み立て体験も楽しめる【ジャパンモビリティショー2023】

ジャパンモビリティショー(旧:東京モーターショー)で、日本精工(NSK)は、「EV変速向け セレクタブルワンウェイクラッチ(OWC) & 電動クラッチパック」など、クルマの「走る」「曲がる」「止まる」に関わる製品などを多数出展。そのいっぽうで参加することで楽しめる、「ベアリング組み立て体験」も。
TEXT & PHOTO:伊藤治彦(ITO Haruhiko)
クルマの構成品のなかで、縁の下の力持ちとして活躍してくれる重要パーツ、ベアリング。その組み立てを体験できる。

子どもを伴って来場しても楽しめる「ベアリング組み立て体験」のコーナーを用意した日本精工(NSK)。出来上がったベアリングは、キーホルダーにしてもらえ、持ち帰ることができる。

外輪、内輪、保持器、ボールを台座に置いて組み立てていく。試行錯誤していくのが楽しい。

席に着くと、目の前にボールなどベアリングの材料が用意され、スタッフから「まずは、組み立てみてください」と、ノーヒントで組み立てを開始。組み立て手順を考えながらスタートするわけだが、これがかえって面白い。外輪、内輪、保持器、そして7個のボール。まずは、これにボールを並べて…など自身の発想で進めていったが、どうもうまくいかない。精密だが、構造は単純だからイージーだと高をくくっていたのだが、自分の甘さを痛感することに。そこでヒントをもらいながら進めて、完成へと辿りついた。

キッズと一緒に楽しめる体験コーナーで父子の思い出作り!?

そもそもベアリングは、摩擦を減らすことで機械が働く効率を高めるなどクルマにとっても非常に大切な要素のひとつ。それだけにとても興味深い体験となった。しかもこのベアリングにボールチェーンをつけてくれて、キーホルダーにして持ち帰ることができる。

ボールチェーンをつけてくれるので、キーホルダーとして持ち帰れてうれしい。

キッズも楽しめるから、ぜひプライベートでも我が子を連れ立って来場したいと感じた。将来、我が子が機械いじりやメカが好きになってくれたらと願う親心までくすぐってくれそうな催し。父と子のジャパンモビリティショー来場記念となるわけだ。

左側のカットモデル展示が、「EV変速向け セレクタブルワンウェイクラッチ(OWC) & 電動クラッチパック」。

出展された製品を紹介していこう。NSKでは、今回の出展に関するプレスリリースで、クルマが大きく変わる未来においても、『クルマの「走る」「曲がる」「止まる」という三大機能の重要性』は変わらないと触れていたが、確かにその通りと納得できる。

「走る」のジャンルで出展されていたものに、「EV変速向け セレクタブルワンウェイクラッチ(OWC) & 電動クラッチパック」があった。これは、EVを2速変速化することで低速トルクアップを実現してくれるもの。乗用車用から商用車・ピックアップトラックまで、モーターの適用範囲を拡大する。

「EV駆動切り離し(ディスコネクト)用 セレクタブルOWC」は、EV・4WD車の航続距離を伸ばす可能性を広げるもの。4WD車の割合が多いEVだが、いっぽうのモーターを駆動させている2WDモードの際、動いてない側のモーターの走行中のロスを解決する技術。低コスト化や開発負担を抑える効果もありそうだ。

「磁歪式トルクセンサー」は、量産車の駆動軸トルクを検出できる非接触式トルクセンサーシステム。非常にコンパクトで軽いものなので、搭載性に優れる。

これら新しい時代に適応する製品の出展に加えて、「ベアリング組み立て体験」も楽しめるNSKブース。西展示棟4階(西3・4ホール)にあるので、ぜひ立ち寄ってみたい場所だ。

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