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区画線(白線)のかすれ検知機能
「みちログ」を搭載した車両が走行する道路において、独自のAI技術を用いて区画線のかすれ度合を算出し、その結果を道路の白線の写真とともに地図上に表示できるようになっている。さらに、かすれ度合を色分けして地図上に表示することで、補修が必要な箇所を効率的に特定することができる。これにより、道路管理者は区画線の損傷を早期に把握し、迅速に補修計画を立てることが可能とされる。
区画線は、通学路を歩く児童の保護や、夜間や悪天候時におけるドライバーの視認性を確保する上で極めて重要となる。また近年では、車両の運転支援技術(レーンキープ機能)を効果的に動作させるため、正常な区画線が必要となり、当機能はこれらのニーズに貢献する。

特定地点撮影機能
管理者がアプリ上で任意の地点を登録することで、「みちログ」を搭載した車両が走行中に自動でその地点を撮影し、マップ上で画像を表示・管理できるようになっている。この機能により、老朽化の進んだ地下埋設管などがある地点を登録することで、自治体は道路のひずみなどの異常を容易に点検することができる。これにより、社会課題となっている道路陥没の予防や早期発見への活用が可能。また、看板などの管理物の異常確認や、ゴミステーションの不正利用の把握、さらには空き家や独居高齢者の見守りにも役立つ。
LINEを活用した通報機能
従来、電話が主だった市民からの道路異常通報をLINEから受付できる機能。異常の種類や、詳細、写真、位置情報を簡単に登録でき、管理者はアプリ上で情報を一元管理できる。この機能により、自治体の受電や管理業務が効率化され、市民は24時間いつでも簡単に通報できるようになる。
さらに、車載器開発で培った高い耐久性と安全性が商用車への常時搭載を可能にし、従来の公共車両だけでなく、タクシーなどの商用車にも「みちログ」を取り付けることが可能になった。これにより、使い勝手と網羅性が向上し、自治体の道路維持管理業務の効率化に一層貢献する。

道路維持管理支援サービス「みちログ」は、車両で収集した走行データや車載カメラで撮影した画像をもとに、ポットホールやひび割れなどの道路の異常を検知し、道路補修の計画支援・対策実施に繋げる、AIを活用した道路維持管理のトータルサービス。