トヨタ紡織、上海モーターショー2025に出展。将来の自動運転を想定した居心地のいい車室空間を提案

トヨタ紡織は2025年4月23日から5月2日に開催される「第21回上海国際モーターショー(Auto Shanghai 2025)」(中国上海市)に出展することを発表した。8回目の出展となる今回は、"reSpire※1: beyond the expectation"をコンセプトに、将来の自動運転を想定した車室空間をはじめ、快適、環境の視点で開発に取り組んだ製品や技術が紹介される。

主な展示品

車室空間コンセプトモック「MX OASIS」 【初出品】

“自分らしく過ごせるリビングのような空間”をコンセプトに、利用者が多彩なシーンに合わせて自在にアレンジでき、居心地の良い車室空間が提案される。中国企業と連携した、主な搭載アイテムは以下の通りである。

(1)姿勢連動ディスプレイ(Lenovo Corporationと共同開発)
乗員の着座姿勢をセンサーにより検知し、乗員の視線に合わせてモニターを最適な位置に自動で調整する。

(2)空中ディスプレイ、音声認識システム(Easpeed Technology・ThunderSoftと技術連携)
空中ディスプレイ※2にAIアシスタントキャラクターを表示し、各種操作を音声で操作できる。

(3)健康状態モニタリングシステム(Quantum Digital Health Limitedと技術連携)
モニターに搭載されたカメラと、シート座面に組み込まれたセンサーにより、リアルタイムで心拍変動、呼吸頻度、血中酸素飽和度などを測定し、乗員の健康状態を表示する。

(4)ドアトリムイルミネーション(Huaqin Technologyから技術提供)
後席の乗員にもFun to driveをさらに感じてもらえるよう、外の景色や音楽と連動させ、車の中でも外にいるような開放感を演出する。

なお、Lenovo Corporationとは基本合意書(技術開発契約)を締結しました。相互の先進技術を活用し、移動空間の新しい価値の創造に向けて共同開発が推進される。

その他

電動化製品、航空機シート、QUALIA POD(仮眠誘導スウィングチェア)などを展示

出展場所

国家会展中心(上海) 8.1号館、ブース番号 8A16

【注釈】

※1 reSpireは、 rest(くつろぐ)とinspire(元気づける)からの造語
※2 光の反射を利用して空中に映像を表示する技術

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