
BMW i7 テスト車両に組み込まれたコンセプトバッテリーは、実績のある Gen5構造原理(モジュール内の角型セル)と、Solid Power社の全固体電池セルを統合するための新しい革新的なモジュールコンセプトを融合したものである。ここでは、セルの膨張の管理について調査が実施されている。さらに、動作圧力の制御方法や温度条件の調整方法についても調査される。テストに使用されている全固体電池セルには硫化物系電解質が使用されておりバッテリーパックに完全に統合されている。
この革新的なセルは、Solid Power社が BMWグループの専門家と共同で開発、製造したものである。ASSB技術を競争力のある総合的な蓄電システムに実装するには、さらなる開発段階が必要とされる。両社は、2016年から「共同開発契約」を締結。2022年には、パートナーシップを更に深めることで合意し、研究開発ライセンスに基づき、全固体電池のプロトタイプラインを運営している。