「赤城レッドサンズ高橋啓介レプリカ仕様のFD3S登場」見た目だけかと思いきや筑波1分フラットの実力!

高校時代にみたアニメシリーズに魅せられてFD3Sを購入

本気でサーキット走行を楽しむためのレプリカ仕様

ロータリー系イベントでは遭遇率が高いイエローカラーのFD3S。恐らく、そのオーナーの大半が意識している(?)のが、言わずと知れた大人気コミック&アニメ『頭文字D』に登場するキャラクター高橋啓介だろう。

このFD3Sのオーナーである本橋さんも、高校時代に見たアニメシリーズから大きな影響を受け、免許取得後の最初の愛車として1997年式4型RS-Rのサンバーストイエローを選んだ。ちなみにオリジナルに忠実に1型を選ばなかったのは明確な考えがあってのことなのだが、それは後述することにする。

本橋さんが愛車カスタマイズのモチーフとしているのは、アニメ版4thステージの高橋啓介号。エアロはRE雨宮でフル武装。フロントはフェイシャーN1+アンダースウィープで、ワイドボディはGT-AD1キットだ。右ヘッドライトカバーを原作通りのエアダクトタイプで選んでいるのが拘り。

ホイールはSSRタイプC(前後9.0J×17)だが、すでに絶版だったので苦労して探したという。その完成度の高さが認められ、アオシマのプラモデルは、本橋さんの愛車が型取りとして使われているのだ。

本橋さんのFD3Sの大きな特徴は、ドレスアップ仕様ではなく本気でサーキットを走るためのチューンドとして仕上げている点。4型を選択したのは、ベースマシンとしての戦闘力の高さ。ECUが16ビット仕様(それ以前は8ビット)で、かつ排ガス記号がH10規制前のE-(5型以降はGF-)など、チューニング前提で考えると4型は非常に適した素材なのである。

エンジンはロータリーチューニングのエキスパートとして知られる“パンスピード”により、FC3S前期の低圧縮ローターを組み込んだファインスペックとなる。タービンはノーマルのブーストアップ仕様で、トラストエアインクスとRE雨宮ドルフィンテールマフラーで吸排気を効率アップ。トラストVマウントキットで冷却系もしっかりと対策が施されている。

室内はスパルタンでありながらもスマートな作り。ステアリングはATCのDシェイプで、シートは左右ともブリッドのジーグIIIだ。ブルーのイルミネーションが美しいデフィに追加メーターは、視認しやすい位置にマウント。

その他、軽量化のためのアンダーコート剥がしや反射軽減のダッシュボード表皮張り替えなどに至るまで、全ての作業をDIYで行なっ行なったというから恐れ入る。

「イベント&サーキット走行専用車で、年間の走行距離は6000~7000kmくらいです。筑波サーキットをメインに年間12回くらい走ってますので、見かけたら声をかけてください」と話す本橋さんだが、実は筑波を1分フラットで周回するほどの実力者だったりする。見た目のみならず、速さも作中同様というわけだ。

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