「あえてのNAメカチューン仕様で攻める!」打倒新型を誓って進化を続けるZN6型86改2.3L仕様

2.3L+ハイカムでパンチのあるパワー特性を実現

86NAの鈴鹿最速を狙うメカチューンスペック!

理論派チューナーの横山代表率いるフェニックスパワーが製作したこのZN6型86は、現行型のGR86を上回るポテンシャルと、NAチューンの頂点を目指すために開発を進めているサーキットスペックだ。

トルクフルな走りを実現するエンジンは、戸田レーシングのキットを使用した最高出力230psの2.3Lハイコンプ仕様。圧縮比は13.2:1の設定で、制御はオリジナルのアプリケーションCPUにて行われている。

また、純正でも油温が厳しい86ということでオイルクーラー導入などの冷却対策が施されている他、後期純正インマニ流用といった定番メニューも実施済みだ。

エキゾーストには、独自のY字構造を採用したオリジナルのデパーチャー26マフラーをセット。排気効率を高めつつもジェントルなサウンドを奏でる。大型のリヤディフューザーがサーキット仕様を物語る。

足回りは、アラゴスタのタイプSをベースに開発されたオリジナル(F12kg/mm R14kg/mm)を軸に構築。ブレーキはフロントにエンドレスのMONO4キャリパー&345mmローターを、リヤに330mmローターをそれぞれ投入している。LSDはサードのトルセンだ。

ホイールは10Jプラス40のボルクレーシングZE40を通しでセットし、265/35R18サイズのダンロップβ02を履く。

インテリアはシートをレカロのRS-Gとしている程度で、リヤシートなども残されたストリート然としたスタイルだ。ミッションは、6速と5速が離れすぎている純正ではアタックに向かないため、その対策としてオートファクトリーの6速クロスギヤを組み込んで、サーキット走行に最適なギヤ比に仕上げられている。

このチューンドを鈴鹿サーキットで試乗した谷口信輝選手は「エンジンは全域で気持ち良いパワーが出ていて好印象。足回りがしっかりと安定していて乗りやすいし、ノーズもスムーズに入る。ただデフがトルセンということで、サーキットでは発生トルクに対して効きがマイルドすぎるかな。そのあたりを改善すれば、まだまだ速くなると思うよ」とコメント。

この日のベストラップは2分25秒220。ここからタイムをどこまで詰めていくのか、非常に楽しみな一台だ。

●取材協力:フェニックスパワー 福井店:福井県坂井市丸岡町朝陽2-317 TEL:0776-67-2980/京都店:京都府久世郡久御山町佐古外屋敷37-2 TEL:0774-48-1157

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フェニックスパワー
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