Motor-Fan[モーターファン]|自動車最新ニュース・速報、試乗記など、クルマとカーライフを楽しむサイト

  • Motor-Fan[モーターファン]
  • モーターファンテック
  1. TOP
  2. バイク
  3. ニューモデル

国内発売予定の2車種、回し切れる250と余裕の400 噂の新型Ninja250/400 「試乗で分かったリアルな最高速」【新型ニンジャ】

このエントリーをはてなブックマークに追加
今回の試乗ではNinja400の最高速は175km/hまで確認できた。

カワサキの2018ニューモデル試乗会が九州のオートポリス・サーキットで開催された。今回お目見えしたのは、来春から国内発売がアナウンスされている新型Ninja(ニンジャ)250/400。2018年春に導入されるという同モデルの海外仕様車に試乗したが、その完成度はともになかなかの優秀さであった。(REPORT:ケニー佐川)

コチラもCheck!! ついに解禁!! 12月1日発売の「Z900RS」 試乗レポート

フルモデルチェンジの恩恵は……

東京モーターショー2017でも注目を集めた新型Ninja250/400。いずれも車体、エンジン、外装のすべてを新設計したフルチェンジモデルである。250については初代から3代目にしてクラス最強となる39psを実現。スチール製トレリスフレームを刷新してロングスイングアームを採用、前後サスペンションやブレーキなども強化されるなど一気に王座奪還を狙ったモデルである。そして、同時開発された400は従来のNinja300に代わるグローバルモデルとして、10Rを頂点とする本格的なスーパースポーツルックが与えられているのが特徴だ。

「Ninja250」はさらなる高回転型エンジンに!

まず試乗したのはニンジャ250。従来型と比べてライポジはやや前傾になり、全体的にコンパクトになった感じで、特にニーグリップ部分のスリムさが印象的だ。路面が冷えているので慎重にタイヤのグリップを確かめながらコースインするが、ちょっと走るとすぐに体が慣れて楽しくなってくる。車体が軽くパワーも扱いやすい250ならではだ。

水冷並列2気筒DOHC4バルブ249ccから最高出力39ps/12,500rpm、最大トルク2.4kg-m/10,000rpmを発生。ダウンドラフト吸気やスロットルバルブの大径化により大幅パワーアップされた。
オートポリスは全日本選手権も開催される本格的なサーキットということで、ストレートも長く大きなRの高速コーナーも多いため、250だと全開区間が長くなる。ニンジャ250はもともと高回転型エンジンだったが、新型ではより高回転まで回るようになって伸び切り感が出てきた。これはパワー勝負のサーキットでは有利だ。ちなみにホームストレートでは6速全開、ピーク14000rpmでのメーター読みで160㎞/hを示していた。

ハンドリングも250クラスらしい軽快感がある上に、ディメンション的にも進化したことで走りもよりスポーティに。それはコーナーインでの倒し込みの鋭さなどに表れていて、従来型は車格もやや大柄で安定志向のハンドリングだったが、それがワンランク軽快になった。車重が7㎏も減量化されいていることも大きいだろう。車体が大幅にシェイプされたおかげでマシンがより小さく“手の内”にある感じだ。パフォーマンスは大幅に高まっているはずなのに、以前にも増して振り回せるのだ。ただ、サーキットだとペースが上がってくるとOEタイヤがやや物足りない感じもしてくる。逆に言えば、もっと高性能なタイヤであればさらに実力を発揮できると思った。

トルク1.5倍の「Ninja400」

一方のニンジャ400だが、車体は250と共通で車重も1㎏しか変わらないので、跨っただけでは正直区別がつかない。ところが発進した途端、トルクの太さの違いが伝わってくる。パワー的には250から6psアップの45psだが、トルクでは実に1.5倍以上も上乗せされているのだ。コーナーの立ち上がり加速が違うし、特に登りのセクションなどで差がつく。ちなみにストレートでは175㎞/hまで引っ張れた。250と同時進行で開発が進められただけのことはあり、元々余裕のある車体だ。エンジンがこれだけパワフルになってもハンドリングにはまったく問題なく、逆に400のほうがベストバランスに思えてくるほど。タイヤも400はラジアルタイプでサイズもワンサイズ太いためか、コーナリングでの安心感も高かった。車体が軽くて低速トルクがあるのでストップ&ゴーも苦にならないし、足着きも良好なのでUターンもしやすいなど、ストリートでも排気量のメリットが生かされるはずだ。

回し切る楽しさの250と余裕のトルクの400。瓜二つの兄弟だが、それぞれに光る個性を持ったモデルが、2018年春に発売されるというのだから、非常に待ち遠しい。

エッジの効いたシャープなデザインに一新された。ヘッドライトはLEDタイプに。
前後ディスクを大径化しつつABS標準装備としパワーに見合った制動力を確保。
エンジン後端部にピボットを作ることでスイングアーム長は40mm近く延長された。
スリムなタンク。車体で最も細い部分では左右それぞれで15mmも絞り込まれた。
クッションの厚みを40mm増やしつつもシート高は790mmに抑えられている。
まるで間違い探しのように瓜二つの400。違いはデカールとサイレンサーの長さくらい。
400のサイレンサーは5cm程度長い。リヤタイヤもワンサイズ太い150のラジアルタイプだ。なお250は140バイアスを履く。

おすすめのバックナンバー

自動車業界 特選求人情報|Motor-FanTechキャリア

「自動車業界を支える”エンジニアリング“ 、”テクノロジー”情報をお届けするモーターファンテックの厳選転職情報特集ページ

motorfuntech

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい!

バイク|令和元年(2019年)のトピックおさらい! 一覧へ

解決します! 交通ルールの素朴なギモン

解決します! 交通ルールの素朴なギモン 一覧へ

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説

3分でわかる! クルマとバイクのテクノロジー超簡単解説 一覧へ