連載

内燃機関超基礎講座

ラグジュアリーカーのための高出力V8エンジン

LC500コンバーチブルに搭載される2UR-GSE型エンジン。

Z系V8エンジンの後継で、2006年の登場。シリンダーブロックのベースはV6のGR系列で、そこから2気筒ぶんを追加したモジュラー設計としている。

シリーズの最初は1UR-FSE型でレクサスLSに搭載、いまではすっかり定着した直噴+ポート噴射併用のD-4Sを採用し、電動VVTを備えていたのもニュースとなった。スポーツユニットである2UR-GSE型はフラッグシップとして高回転域の出力を重視し、2系統切り替え式のインテークマニフォールドを1系統大流量タイプに変更。バルブリフトを吸気側9%、排気側3%高めるカムプロファイル、慣性質量低減のためのチタン合金バルブ、剛性向上のためのラッシュアジャスターの廃止等の改変と圧縮比のアップが実施される。

その後、新型レクサスLC、LSのハイブリッド用エンジンは3.5ℓ・V6の8GR系にダウンサイズされたが、18年にデビューしハイブリッドとなった三代目センチュリーは2UR-FSE型を選択、圧縮比やカムプロファイルの変更で出力特性はスポーツモデル用から大きく変わっている。

トヨタ・レクサスの大排気量NAスポーツユニットとして採用され続けてきたのがこの2UR-GSEだ。7100rpmで354kW(481ps)を発生させる

いまでは希少な大排気量NAスポーツエンジンの代表格が、レクサスLC、GSF、RC F、IS500に搭載されていたこの2UR-GSE型ユニット。最高出力の発生回転数は7000rpmオーバーで、高回転化に対応すべく排気バルブは軽量なチタン製だ。組み立て後に1基ずつクランクシャフトを強制回転させてアンバランス量を計測し、クランクプーリーにウェイトを組み込んでバランスを修正している。

トヨタ・レクサス URシリーズ(2UR-GSE)主要スペック

気筒配列:V型8気筒
排気量:4968cc
内径×行程:94.0mm×89.5mm
圧縮比:12.3
最高出力:354kW/7100rpm
最大トルク:535Nm/4800rpm
給気方式:自然吸気
カム配置:DOHC
吸気弁/排気弁数:2/2
バルブ駆動方式:ロッカーアーム
燃料噴射方式:DI+PFI
VVT/VVL:In-Ex/×
(RC F)

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