モーターサイクルショーで注目を集めたモデル
FAZZIOは、ヤマハが東南アジア市場向けに展開している125ccスクーター。丸みを帯びたボディラインやシンプルな灯火類など、どこかレトロな雰囲気を感じさせるデザインが特徴だ。
日本では昨年のモーターサイクルショーで市販予定車として展示され、注目を集めたモデルでもある。レトロポップなスタイルとハイブリッド的なパワーアシスト機構が話題となり、国内導入を期待する声も多かった。それだけに今回の正式発表は、待望の国内販売と言えるニュースだ。




パワーアシスト機能を国内モデル初搭載
エンジンは124cm³の空冷4ストローク単気筒BLUE COREを搭載。燃費性能と走りの楽しさを両立させるヤマハのエンジン設計思想に基づいて開発されたユニットだ。
特徴的なのが、発進時にモーターが駆動を補助する「パワーアシスト機能」。スロットルを大きく開けた際に最大約3秒間作動し、登坂路や2名乗車時でもスムーズな加速をサポートする。この機能はヤマハ国内モデルとして初採用となる。
また、SMG(スマートモータージェネレーター)を採用した「Smart Motor Generator System」により、静かなエンジン始動やアイドリングストップ機能にも対応する。


軽量ボディと快適装備
車両重量は97kgと軽量で、取り回しや押し歩きのしやすさも特徴。シート高は765mmとされ、足つき性にも配慮した設計となっている。
装備面ではスマートキーシステム、USB Type-A充電ソケット、スマートフォン連携機能「Y-Connect」、19.1Lのシート下収納など、日常の利便性を高める機能を多数搭載する。

ヤマハは“レトロポップ”が得意
こうしたレトロポップなデザインは、実はヤマハの得意分野でもある。
1997年に登場したYamaha Vinoは、クラシックな雰囲気とかわいらしいスタイルで大ヒット。さらに箱型デザインで個性を打ち出したYamaha VOXなど、ヤマハはスクーターの世界で“ポップなキャラクター作り”を得意としてきたメーカーだ。
今回登場したFAZZIOも、その流れを受け継ぐモデルと言える。丸みを帯びたボディラインやシンプルな灯火類は、どこかビーノ系のテイストを感じさせる仕上がりだ。
ビーノから続く“ポップ路線”
思えばヤマハは、スクーターに個性を与えるのがうまいメーカーだ。
クラシック路線のビーノ、箱型で異彩を放ったVOX、そしてネオレトロ感を強めたFAZZIO。いずれも単なる移動手段ではなく、“キャラクターを持ったスクーター”として人気を集めてきた。
実用性が重視されがちな125ccクラスの中で、FAZZIOはデザインという楽しさを持ち込んだモデルと言えるだろう。



ヤマハ FAZZIO(主要諸元)
・エンジン:空冷4ストローク単気筒 SOHC 2バルブ
・排気量:124cm³
・車両重量:97kg
・シート高:765mm
・発売日:2026年4月24日
・価格:36万8500円
・カラー:リーフグリーン/ライトブルー/パステルイエロー/ブラック
