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今日は何の日?■日本の最高峰を目指した5代目マジェスタ

2009(平成21)年3月26日、トヨタは最上級セダン「クラウンマジェスタ」の5代目を発売した。5代目の最大の特徴は、広く豪華になった室内空間であり、さらに快適性や安全性を重点にさらなる上級化が図られ、リアに独立2シートを設置したVIP仕様もラインナップされた。
クラウンの最上級モデルとしてクラウンマジェスタ登場

1991年10月、9代目「クラウン」のモデルチェンジのタイミングで、最上級モデルとして初代「クラウンマジェスタ」が誕生した。マジェスタの登場で、標準的なクラウンは「クラウンロイヤル」を名乗って差別化された。
マジェスタは、9代目クラウンと同じような丸みを帯びた面構成のモダンなスタイリングだったが、クラウンよりもやや長くワイドになって1ランク上の風格を印象付けた。サイズは、全長4900mm/全幅1800mm/全高1420mmで、クラウンロイヤルよりも100mm長く、50mm広く、全高は20mm低かった。
注目されたのは、クラウンロイヤルがロードノイズや乗り心地を重視して伝統的に採用していたフルフレーム構造とは異なり、マジェスタは軽量化や剛性、スペース効率に優れた防振サブフレーム付きのモノコック構造を採用したことだった。

パワートレーンは、セルシオと同じ最高出力260ps/最大トルク36.0kgmを発揮する4.0L V8 DOHC、230ps/29.0kgmの3.0L 直6 DOHCの2種エンジンと4速ATの組み合わせで、駆動方式はFRのみ。足回りは4輪ダブルウィッシュボーン式電子制御エアサスペンション、ステアリングはラック&ピニオン式で、クラウンの最上級モデルに相応しい走りと乗り心地が実現された。
セルシオが消え、マジェスタがトヨタの最高級モデルに
日本市場がバブル景気で湧き上がっていた1989年9月、トヨタは米国で高級車ブランド“レクサス(LEXUS)”を立ち上げた。レクサスの開業は、メルセデス・ベンツやBMWなどに対抗して高級車市場に参入するのが目的だった。
レクサスの設立と同時に発売されたのが、フラッグシップ「レクサスLS400」であり、その1ヶ月後に日本仕様にして「セルシオ」の車名で日本に投入された。セルシオは、クラウンでは満足できなかったユーザーのために、センチュリーとクラウンの中間に位置する超高級車。そのため特に欧米の高級車に負けない質感や乗り心地、静粛性が重視された。
その後も3代目まで日本ではセルシオ、海外ではレクサス LSとして販売されたが、2005年8月に国内でもレクサスブランドを展開。2006年9月の4代目セルシオへのモデルチェンジを機に、国内のレクサスブランドの専売モデルとして、セルシオは「レクサスLS460」に統一された。
これにより、セルシオの名は消え、4代目マジェスタがトヨタブランドの最高級セダンとなった。
さらに上級化を目指した5代目マジェスタ

2009年3月のこの日、マジェスタは5代目にモデルチェンジした。

スタイリングは先代のイメージが継承されたが、フロントまわりにクラウンシリーズとのつながりを残しながら、逆反りに見えるCピラーや縦型のリアランプなどによって、押し出しの強さとサイドの伸びやかさをアピールした。

ボディサイズは、全体にわずかながら大型化し、ホイールベースを75mm伸ばして広く豪華になった室内空間を実現し、快適性や安全性を重点に車格のさらなる向上が図られた。

パワートレーンは、「レクサスLS」にも搭載された最高出力347ps/最大トルク46.9kgmを発揮する4.6L V8 DOHC、4WD車用の280ps/43.8kgmの4.3L V8 DOHCの2種エンジンと、8速AT(FR)および6速AT(4WD)の組み合わせ。
足まわりは、全グレードで電子制御式エアサスペンションを採用。また、アクセル、ステアリング、ブレーキを統合制御し、オーバー&アンダーステアに対応する「VDIM」なども採用された。安全面についても、ブレーキやシートベルトを制御して衝突被害を最小限に留めるプリクラッシュセーフティシステムが強化され、パッシブセーフティでは膝部分を含む前席エアバッグ、前後のサイドエアバッグ、カーテンシールドエアバッグと、全10個のエアバッグがすべてのモデルに標準装備された。

車両価格は、610万~790万円(4.6Lエンジン、2WD)/690万円(4.3Lエンジン、4WD)だった。
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マジェスタは、6代目を最後に2018年6月に歴史に幕を下ろした。1990年代にセルシオに代表される高級セダンブームが一時的に起こったが、2000年以降は急速にセダン市場が縮小し、またレクサスLSやレクサスGSとバッティングすることになってしまった。結果として、トヨタはレクサスに高級車市場を任せることを選択し、マジェスタは姿を消したのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

