最高出力540psのデュアルモーターシステムを搭載、全輪駆動でリアのトルク配分を調整可能となることが期待

マツダのEVセダン、「6e」にパフォーマンス仕様となる「マツダスピリットレーシング 6e」の開発が海外メディアで噂されている。

マツダ 6e

マツダスピリットレーシングは、マツダのモータースポーツ活動を担うサブブランドで、サーキットで培ったノウハウを市販車やイベントに反映していくブランドだ。市販車第1弾が「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER」と、そのハードコア版「ROADSTER 12R」で、2025年10月から予約受注が始まった。

マツダ 6e

現行NDロードスターをベースにした12Rは、足まわりや空力パーツ、シートなどを強化し、スポーティな走りに特化、2Lエンジンを搭載し約200psを発揮する。

一方、マツダ「6e」は、中国市場向け「EZ-6」をベースに開発された新世代EVセダンだ。欧州市場向けモデルとして発表され、従来の「マツダ6」の実質的な後継モデルと位置づけられている。

「魂動デザイン」をベースにした低く流麗なシルエットが特徴で、ファストバック風の5ドアスタイルを採用しており、マツダらしい伸びやかなデザインとEVらしい先進感を両立している。このセダンに高性能パフォーマンスが与えられたら、世界的に注目が集まると見られる。

また、6eは、英国やASEANなどにも展開が予定されているほか、右ハンドル仕様の存在から、日本導入への期待も高まっているモデルだ。

マツダのパフォーマンスカー市場における現在の地位は、特にマツダスピード3や6、そしてRX-7やRX-8といった過去の名車群と比較すると見劣りすると言わざるを得ない。

ロードスターは、一定の地位を保っているが、ロードスター以外で本当に価値のあるクルマを探すには、ロータリーエンジンが君臨していたマツダスピード時代まで遡らなければならないかもしれない。

そこで期待されるのが、復活を遂げたマツダ・スピリット・レーシング(MSR)による、フル電動のマツダ6eのパフォーマンスバージョンだ。

そのエクステリアは、ハニカムメッシュのグリル、大口エアインテーク、フロントスプリッターを装備。リアセクションでは、大型の格納式スポイラーやアグレッシブなディフューザーが予想される。

現在販売されている6eの後輪駆動システムは、平均的なハンドリングとパフォーマンスで世界を驚かせるには至っていない。しかし、より硬いブッシュ、車高の低減、電動パワーステアリングの再調整といったハードウェアの改良によって、まったく別のモデルとして生まれ変わる可能性を秘めている。

やはり注目はその心臓部だろう。マツダ・スピリットレーシング6eは最高出力540ps/400kWのデュアルモーターシステムを搭載、駆動方式は全輪駆動で、リアのトルク配分を調整可能となることが期待される。また、0-60mph(96km/h)加速は、3秒台前半の動力パフォーマンスも予想される。

バッテリーに関しては、標準仕様と同じ78kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを採用し、WLTP規格で最大430マイル(550km)の航続距離を実現するかもしれない。

もし発売されれば、4モーターを搭載するBMW「iM3」新型ほど過激なモデルとはならないかもしれないが、テスラ モデル3パフォーマンスや、ヒョンデ アイオニック6 Nらがライバルとなると予想される。

現段階で開発の確定情報はないが、ジャパンモビリティショー2027あたりでのサプライズ公開を期待したいものだ。