WRC世界ラリー選手権第7戦ラリージャパンが閉幕し、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamが歴史的な1-2-3-4フィニッシュを達成した。

優勝したのはエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組。セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組が12.8秒差の2位、サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン組が51.4秒差の3位に入り、表彰台をトヨタ勢が独占した。

さらに勝田貴元/アーロン・ジョンストン組も4位でフィニッシュ。上位4台をGRヤリス Rally1が占める圧倒的な強さを見せつけた。

ホームラリーでの1-2-3-4フィニッシュは、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにとっても特別な意味を持つ結果だ。愛知県豊田市に本拠を置くチームが、日本のファンの前で最高のパフォーマンスを披露した。

<<ラリージャパン 結果>>
1 エルフィン・エバンス/スコット・マーティン (トヨタ GR YARIS Rally1) 3h17m08.0s
2 セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ (トヨタ GR YARIS Rally1) +12.8s
3 サミ・パヤリ/マルコ・サルミネン (トヨタ GR YARIS Rally1) +51.4s
4 勝田 貴元/アーロン・ジョンストン (トヨタ GR YARIS Rally1) +1m03.5s
5 アドリアン・フォルモー/アレクサンドレ・コリア (ヒョンデ i20 N Rally1) +2m34.8s
6 ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ (ヒョンデ i20 N Rally1) +3m13.6s
7 ヘイデン・パッドン/ジョン・ケナード (ヒョンデ i20 N Rally1) +4m44.8s
8 ジョン・アームストロング/シェーン・バーン (フォード Puma Rally1) +5m45.2s
9 ニコライ・グリアジン/コンスタンティン・アレクサンドロフ (ランチアYpsilon Rally2 HF Integrale) +9m21.3s
10 ジョシュア・マクアーリン/オーン・トレイシー(フォード Puma Rally1) +9m23.0s

一方、多くの日本人ファンが注目した勝田貴元選手は惜しくも表彰台を逃した。

勝田選手は週末を通じて安定したペースを維持し、常に上位争いを展開。最終的には4位でフィニッシュしたが、3位のサミ・パヤリとの差はわずか12.1秒だった。

母国ラリーでの自己最高位は2022年大会の3位。今回その更新はならなかったものの、日本人エースとして存在感を示す走りを披露した。

トヨタ勢が上位4台を独占するなか、その一角として4位を獲得したことは高く評価されるべき結果だろう。

今季すでにサファリでWRC初優勝、クロアチアで連勝している勝田選手だけに、母国ラリー初優勝への期待も高かった。結果は4位だったが、トップ4をトヨタ勢が独占するなかで、その一角を担った走りは存在感十分だった。

それでもトップカテゴリーでトヨタ勢4台が上位を独占するなか、その一角として4位を獲得したことは、日本人エースとしての存在感を改めて示す結果となった。ポイントスタンディングでも依然として2位(131ポイント。トップはエバンスの151ポイント)である。

表彰式で笑顔を見せるTOYOTA GAZOO Racingのモリゾウこと豊田章男会長

フィニッシュ後、TOYOTA GAZOO Racingのモリゾウこと豊田章男会長は「トヨタイムズ」の取材に対し、日本のファンへの感謝を語った。

「日本のファンの方に、このチームメンバーみんながいいところを見せようという本当にアスリートならではの気持ちだと思います」

「きっと選手それぞれはすごいプレッシャーを感じたと思いますが、皆さんの応援のおかげで1位から3位までのポディウムだったと思います」

ホームイベントならではの大きな期待を背負いながら、チームはその期待に最高の形で応えた。

ラリージャパンはトヨタの完全勝利で幕を閉じた。しかし、日本のファンにとってもっとも印象的だったのは、1-2-3フィニッシュの歓喜とともに、勝田貴元選手が表彰台まであと12.1秒に迫った戦いだったかもしれない。

その悔しさは、来年のラリージャパンへ向けた大きなモチベーションとなるはずだ。