連載

今日は何の日?

■ゼロクラウンベースのマジェスタ誕生

2004年7月5日にデビューしたトヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」

2004(平成16)年7月5日、トヨタは前年12月にモデルチェンジした12代目「クラウン」シリーズの最上級モデル「マジェスタ」もモデルチェンジして4代目をデビューさせた。4代目マジェスタは、12代目ゼロクラウンをベースとしながら、躍動的な外観と高品質なインテリア、世界水準の走りを目指した。

クラウンの最上級モデルとしてマジェスタ誕生

1991年10月、9代目「クラウン」のモデルチェンジのタイミングで、最上級モデルとして初代「クラウン・マジェスタ」が誕生した。マジェスタの登場で、標準的なクラウンは「クラウンロイヤル」を名乗って差別化された。

1991年にデビューしたトヨタ初代「クラウン・マジェスタ」

マジェスタは、9代目クラウンと同じような丸みを帯びた面構成のモダンなスタイリングだったが、クラウンよりもひと回り大きくなって1ランク上の風格を印象付けた。サイズは、全長4900mm/全幅1800mm/全高1420mmで、クラウンロイヤルよりも100mm長く、50mm広く、全高は20mm低かった。

注目されたのは、クラウンが伝統的に採用していたフルフレーム構造とは異なり、マジェスタは軽量化や剛性、スペース効率に優れた防振サブフレーム付きのモノコック構造を採用したことだった。

パワートレーンは、セルシオと同じ最高出力260ps/最大トルク36.0kgmを発揮する4.0L V8 DOHC、230ps/29.0kgmの3.0L 直6 DOHCの2種エンジンと4速ATの組み合わせで、駆動方式はFRのみ。足回りは、4輪ダブルウィッシュボーン式電子制御エアサスペンション、ステアリングはラック&ピニオン式で、クラウンの最上級モデルに相応しい走りと乗り心地が実現された。

2代目、3代目で正常進化したマジェスタ

1995年8月にデビューしたトヨタ2代目「クラウン・マジェスタ」

マジェスタは、1995年8月に初めてのモデルチェンジで2代目に進化した。2代目は、初代と同様にピラードハードトップ・スタイルを踏襲するが、リヤをシャープなデザインとし、縦長のテールランプを採用した。パワートレーンは、先代から引き継いだ265ps/37.0kgmの4.0L V8 DOHCと、220ps/30.4kgmの3.0L 直6 DOHCの2種エンジンと4速ATの組み合わせ。初代同様、電子制御エアサスペンションを上級グレードに、車両安定性制御システムVSCを4WDのi-Fourに装備した。

1999年9月にデビューしたトヨタ3代目「クラウン・マジェスタ」

1999年9月にモデルチェンジした3代目は、プラットフォームを一新し、ボディ形式をピラードハードトップから4ドアセダンに変更。車高を35mm高めて居住性を向上させるとともに、さらに重厚なイメージを与えた。

パワートレーンは、280ps/41.0kgmの4.0L V8 DOHC、220ps/30.0kgmの新開発3.0L 直6 DOHC直噴の2種エンジンと、4速および5速ATの組み合わせ。駆動方式は、FRまたはフルタイム4WD。予防安全面ではEBD(電子制動力配分制御)付ABS、ARS(アクティブ後輪操舵システム)、ブレーキアシスなどを備え、衝突安全面ではGOA、SRSサイドエアバッグ&カーテンシールドエアバッグ、WIL(頸部障害低減)コンセプト・フロントシートなどを装備した。

ゼロクラウンのコンセプトを踏襲した4代目マジェスタ

2004年7月5日にデビューしたトヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」
2003年12月にデビューしたトヨタ12代目「クラウン」

前年12月にモデルチェンジした12代目「クラウン」(ゼロからのスタートをテーマにした通称“ゼロクラウン”)をベースに、2004年7月のこの日に4代目「マジェスタ」がデビューした。ボディの前後、内装、エンジンなどをマジェスタ専用とし、またホイールベースはクラウンと同じだが、全長、全幅はクラウンよりそれぞれ135mm、15mm拡大し、さらに重厚感と高級感が増した。

トヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」のリヤビュー
トヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」のボディサイズ

スタイリングは、躍動感や踏ん張り感といったクラウンのデザインテーマを踏襲しつつ、フロントには大きめのグリルとプロジェクター式ヘッドライト、リヤは縦長のリヤコンビネーションランプでクラウンとの差別化を図った。インテリアは、高級家具やヴァイオリンなどに使われるカーリーメイプルの本木目がセンタークラスターパネル、助手席&運転席側レジスターオーナメント、灰皿ドアなどに採用された。

トヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」のコクピットまわり
トヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」の居住性

パワートレーンは、「セルシオ」や「ソアラ」と共通の最高出力280ps/最大トルク43.8kgmを発揮する4.3L V8 DOHCと6速AT(6 Super ECT)の組み合わせのみ。駆動方式は、FRのほか、4WD仕様のi-Fourも設定された。

トヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」に搭載された3UZ-FE型4.3L V8エンジン
トヨタ4代目「クラウン・マジェスタ」に搭載されたVDIMシステム

安全装備として、FR車には車速約30km/h以下の低速走行時、レーザーレーダーなどにより車間距離を制御するレーダークルーズコントロールを採用。さらに、VSCをABSや電動パワーステアリングなどと統合した“アクティブセーフティVDIM”によって、車両限界前から制御して安全性能と運動性能の両立が実現できた。

車両価格は、標準グレードが567万円、上級グレード609万円、上級グレード4WD(i-Four)が637.35万円に設定された。

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2013年にデビューしたトヨタ6代目「クラウン・マジェスタ」。2018年に生産を終え、マジェスタは終焉を迎えた
2013年にデビューしたトヨタ6代目「クラウン・マジェスタ」の室内

2006年9月の4代目「セルシオ」へのモデルチェンジを機に、国内のレクサスブランドの専売モデルとして、セルシオは「レクサスLS460」に統一された。これにより、セルシオの名は消え、4代目「マジェスタ」がトヨタブランドの最高級セダンとなった。ただし、2013年9月に登場した6代目「クラウン・マジェスタ」も2018年4月に生産を終え、マジェスタの歴史は終焉を迎えた。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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