プラットフォームにはBMWのCLARアーキテクチャをベースとした改良版を採用。
BMWが開発を進める新型電動フラッグシップSUV『iX7』のプロトタイプが再び目撃された。今回のテスト車両は従来よりカモフラージュが軽減されており、エクステリアデザインの詳細が徐々に明らかになってきた。

BMWは近年、電動SUVラインアップの拡充を積極的に進めている。「iX1」「iX3」「iX」に続き、新たに投入されるiX7はブランド最大級のSUVとなる見込みで、3列シートを備える電動フラッグシップとして位置付けられる可能性が高い。

今回撮影されたプロトタイプでは、フロントマスクの造形がこれまで以上に確認できる。デザインは改良型「i7」の流れを汲むものとなり、大型キドニーグリルの左右には上下分割式ヘッドライトを配置。上段には極細のLEDデイタイムランニングライト、下段にはメインヘッドライトを組み合わせる最新世代のBMWデザインが採用されるようだ。
また、ボディサイドでは新設計のフラッシュサーフェスドアハンドル「BMWウイングレット」が確認できる。ボディとの段差を極力なくすことで空力性能を高めるだけでなく、上質感も向上させる狙いがあるとみられる。
サイドビューは現行「X7」の堂々としたプロポーションを継承しながらも、面構成をより滑らかに仕上げた印象だ。リアセクションには依然として厚いカモフラージュが施されているものの、横一文字タイプの薄型LEDテールランプを採用する可能性が高い。
●「EQS SUV」対抗の切り札となるか
近年、プレミアムブランドでは大型SUVの電動化競争が急速に激化している。メルセデス・ベンツはすでに「EQS SUV」を市場投入しており、アウディも大型電動SUVの投入を計画中だ。一方のBMWは「iX」を電動SUVのフラッグシップとして展開してきたが、3列シートを備えるラグジュアリーEVはラインアップしていない。
iX7は、まさにその空白を埋めるモデルとなる可能性が高い。プラットフォームにはBMWのCLARアーキテクチャをベースとした改良版を採用するとみられ、搭載されるバッテリー容量は約141kWh、最高出力は約570hp(約578ps)に達すると予想されている。航続距離もWLTPモードで700km前後を目標に開発が進められている可能性がある。
さらに最新世代の運転支援システムやコネクテッド技術、ソフトウェアプラットフォームも採用される見込みで、BMWの電動SUVラインアップの頂点にふさわしい性能と快適性を備えることになりそうだ。
●X7との棲み分けにも注目
iX7は2027年に登場予定とされる次期「X7」シリーズと並行して展開される見込みだ。BMWは内燃機関モデルとEVを併売する戦略を継続しており、X7がガソリンやディーゼルを中心としたラグジュアリーSUVを担う一方、iX7は電動化時代のフラッグシップSUVという役割を担うことになるだろう。
また、BMWが今後展開する次世代EV群「ノイエ・クラッセ」とは異なり、iX7は既存アーキテクチャを進化させたモデルになる可能性が高い。そのため、BMWらしい走行性能を維持しながら、EVならではの静粛性やレスポンスを融合させた大型SUVとして開発が進められていると考えられる。
2027年のデビューが実現すれば、BMWはコンパクトSUVから大型SUVまで電動モデルを揃えることになり、プレミアムブランド各社による大型EV SUV市場の競争は新たな局面を迎えることになりそうだ。













