Hennessey Venom F5-M Roadster
グッドウッドで生産1号車を初披露

ヘネシー・スペシャル・ビークルズは、同社史上最もパワフルなMT(マニュアルトランスミッション)ハイパーカー「ヘネシー ヴェノム F5-M ロードスター」の生産1号車を公開した。7月9〜12日に開催されたグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにおいて世界初披露され、レーシングドライバーのアレックス・ブランドルがステアリングを握り、デモンストレーションランを行っている。
F5-Mには、「ヴェノム F5 エボリューション」で導入されたアップデートを導入。新規開発されたエアロダイナミクスコンポーネントやアクティブサスペンションを搭載、パワーユニットの最高出力は2059PSに達し、世界で最も高出力なMT搭載ハイパーカー座を手にした。
ヘネシーが掲げる「究極のドライバーとの一体感」と「妥協なき性能追求」という理念を継承。米国・テキサス州で設計・開発・生産が行われ、新設計のカーボンファイバー製シャシー、専用ボディワーク、刷新されたエアロダイナミクスに、6速ゲート式マニュアルトランスミッションが組み合わせられている。
最高出力2059PSを発揮するV8フューリーエンジン

ヴェノム F5-M ロードスターの心臓部に搭載される、ヘネシーが独自開発した6.6リッターV型8気筒「フューリー」ツインターボエンジンは、最高出力は2031bhp(2059PS)を発揮。高度なトラクションコントロールとエンジンマネジメントシステムが組み合わせられ、あらゆる領域においてリニアかつ緻密なパワーデリバリーを実現した。
強大なパワーにも関わらず、あらゆるレベルのドライバーが自信を持ってアクセルをコントロールし、強大なパワーを堪能できるという。ヘネシー・スペシャル・ビークルズの創業者兼CEOを務めるジョン・ヘネシーは、ヴェノム F5-M ロードスターについて次のように説明を加えた。
「私たちは以前から、ヴェノム F5こそ地球上で最も刺激的なパフォーマンス体験を提供するクルマだと考えてきました。今回、生産仕様が完成したF5-Mは、その領域をさらに押し広げました。6速ゲート式MTによってドライバーが完全に主導権を握り、オープントップ構造によってフューリーV8のサウンドがダイレクトにコクピットへと響き渡ります」
「エキゾーストノート、ドライブフィーリング、そしてパワーデリバリーの全てがすべてが生々しく、何にも遮られません。私たちがこれまで生み出したスーパースポーツ史上、最も没入感の高いドライビング体験を得られるでしょう」
専用の大型ドーサルフィンを装備

エクステリアにも、F5シリーズで最も過激な専用デザインが与えられた。最大の特徴はルーフ上のエアインテークからリヤデッキ後端まで伸びる全長55インチ(約1400mm)の大型ドーサルフィン(背びれ)だろう。この大胆なデザインは強烈な存在感を演出するだけでなく、200mph(約322km/h)を超える領域において、エアロダイナミクス性能を大幅に引き上げる効果を持つ。
グッドウッドで公開された仕様は、生産1号車の英国人オーナーが、ヘネシーのビスポーク部門「マーヴェリック(Maverick)」を活用し、内外装に専用デザインと特注装備を追加。ドーサルフィンにオーナーの国籍とヘネシーのアメリカンヘリテージを称える装飾が施された。
ボディカラーは美しいパープルのエクスポーズドカーボンに、アルマイト加工されたゴールドアクセントの組み合わせ。フィン後端左右には、英国のユニオンフラッグとアメリカ国旗「スターズ・アンド・ストライプス」がハンドペイントで描かれ、いずれも車体各部のアクセントと同じゴールドカラーで仕上げられた。
フロントセクションには24金製のノーズバッジを装着。「Sheikh」というファミリーネームが、リヤセクションとドライバーズシート・パッセンジャーシートのニーパッドにも刺繍であしらわれている。
ゲート式6速マニュアルミッションを採用

インテリアはマニュアルトランスミッション専用に全面刷新。すべての操作系や各種インターフェースは、ドライバーとマシンとの物理的・感覚的なつながりを高めることを目的に再設計されている。
コクピットの中央には削り出しアルミ製シフトレノブを配置。高精度加工された6速ゲート内に収められ、人間工学に基づく最適な位置にレイアウトされた。ショートストロークのシフトノブは適度な重量感を持ち、シフト操作のたびに削り出しアルミゲートへ金属音を響かせながら、確かなクリック感を味わえるという。
ヴェノム F5-M ロードスターの生産台数は世界限定12台、それぞれが完全な特別仕様となる。残り11台の多くは、米国にデリバリーされる予定だ。デザインディレクターのネイサン・マリニックは次のように付け加えた。
「マニュアルトランスミッションを採用するという決断は、ヴェノム F5というクルマそのものを根本から変えました。ドライバーとの対話を最優先に据え、新たなスタイリングやエアロダイナミクスを自由に追求できるようになり、センターコンソールも全面的に再設計しています」
「F5-Mは単にマニュアルトランスミッションを載せたF5ではありません。まったく異なるドライバー体験に応えるため、イチからデザインを刷新したモデルなのです」
「ヘネシー F5-M ロードスター」を動画でチェック!

