BMW Motorrad International GS Trophy 2026のために開発

BMW Motorradは、世界各国のライダーがオフロード走破技術を競う「BMW Motorrad International GS Trophy 2026」で使用される公式競技車両「R 12 G/S GS Trophy Competition Bike」を公開した。
2008年から開催されているInternational GS Trophyは、世界中のGSライダーにとって憧れのイベントとして知られており、毎回開催地の厳しい自然環境を舞台に数多くのアドベンチャーテストが行われる。その過酷な競技を支えるマシンとして選ばれたのが、新型R 12 G/Sをベースに開発された専用コンペティションモデルである。
今回公開された車両は市販モデルをベースとしながらも、実戦投入を前提に数多くのBMW Motorrad純正アクセサリーを組み合わせた特別仕様となっている。競技専用デカールなど一部を除けば、市販のR 12 G/Sでもほぼ同様の仕様を再現できる点も特徴だ。
オフロード性能を徹底的に高めた専用装備

ベースとなるR 12 G/Sは、1980年に登場した初代R 80 G/Sへのオマージュとして誕生したヘリテージ・エンデューロモデルだが、Competition Bikeではさらにオフロード性能を引き上げる装備が採用されている。
21インチフロントホイールと18インチリアホイールの組み合わせはそのままに、本格ブロックタイヤを装着。大容量エンジンガードやハンドプロテクター、エンデューロステップ、ハンドルライザー、専用サイドスタンドなど、転倒や悪路走行を想定した装備が数多く追加された。これらは岩場やガレ場、深い轍など過酷なシチュエーションで高い耐久性と操作性を発揮する。
さらにBMW Motorrad純正アクセサリーによって車体保護性能も強化され、ライダーは競技に集中できる環境が整えられている。R 12 G/Sにはオフロード向けの「Enduro Pro」ライディングモードも用意されており、電子制御によるトラクション性能も競技を支える重要な要素となる。
レトロな外観と最新テクノロジーを融合

Competition Bike最大の魅力は、クラシカルなスタイリングと現代的な走行性能が高い次元で融合している点にある。
空油冷1170cc水平対向2気筒ボクサーエンジンは、伝統的なBMWらしい鼓動感を残しながら力強いトルクを発揮。低回転域から粘り強く加速する特性は、滑りやすい未舗装路や急勾配の登坂でもライダーを力強くサポートする。
一方で電子制御システムやABS、トラクションコントロールなど現代の安全技術も惜しみなく投入されており、レトロスタイルながら最新アドベンチャーモデルとしての実力を備える。
専用グラフィックにはGS Trophyカラーが採用され、ブルー、ホワイト、レッドを基調としたBMW Motorsportを思わせる鮮やかなデザインが競技車両としての存在感を際立たせる。市販仕様とは一線を画す精悍な雰囲気も、このマシンならではの魅力と言える。
市販車でも再現可能な“憧れのGS Trophy仕様”

BMW Motorradは今回のCompetition Bikeを特別なワンオフモデルとして終わらせるのではなく、R 12 G/Sオーナーが純正アクセサリーを組み合わせることで、ほぼ同じ仕様を構築できることを強調している。
競技専用デカールなど一部装備を除けば、ガード類やエンデューロパーツ、プロテクション装備などは純正アクセサリーとしてラインアップされており、世界中のGSファンがGS Trophyマシンの雰囲気を愛車で楽しめる。
International GS Trophyは単なるレースではなく、ライダー同士の交流や冒険心を共有するイベントとして世界中で高い人気を誇る。その象徴となるCompetition BikeがR 12 G/Sをベースに採用したことは、ヘリテージシリーズでありながら本格的なオフロード性能を備える同モデルへのBMW Motorradの自信の表れとも言えるだろう。
伝統的なボクサーツインの魅力と最新エンデューロテクノロジーを融合したR 12 G/S GS Trophy Competition Bikeは、単なる展示車ではなく、実際に世界最高峰のアドベンチャーイベントを走破するために生まれた一台である。GSブランドが培ってきた45年以上の歴史と冒険精神を体現する存在として、2026年のInternational GS Trophyでその実力を存分に発揮することになりそうだ。
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