
JC75グロム用エンジンにダイハツ・タントのタービンを装着!
このCT125ハンターカブはあまりにもカスタムされすぎて、どこから聞いていいのか戸惑ってしまう。オーナーのマエカワエンジニアリングさんは四輪を含めたパーツ製作を本業にするプロフェッショナルで、メイン商品の減圧バルブのPRでこの車両のカスタムを始めたそうだ。

カスタムには自社製品以外のパーツも多く活用しているのだが、まずは動力系について聞いてみよう。ベースエンジンはJA65純正ではなく、より大排気量にボアアップできる前モデル用を選択。マニュアルミッション仕様のJC75グロム用を搭載するが、マウントが異なるので加工装着されている。これをキタコのボアアップキットで181cc化し、ダイハツのタントなどに使用する小径タービンをドッキング! マニホールド等がワンオフなのは想像できるが、タービン冷却用の水冷システムもスクーター用の燃料ポンプを使って追加し、エンジン周辺が一気に山盛りメカへ発展した。クーラントの冷却ユニットも追加するが、これはタービンが露出しているせいか高温になることもなく、不要な装備だったとか。今さら配管をやり直すのも面倒なので、そのままにしているそうだ。

気になるのはインジェクション仕様のエンジンをどうコントロールしているのかだが、当然ながらターボ用のコンピュータなど存在せず、YSD製の汎用フルコンでワンオフ制御。ひとまずエンジンが始動できるまでデータを仕上げた後、オートチューニング機能を使ってターゲット空燃比にセットアップしたという。マフラーは余っていたイタルジェットのドラッグスター用アクラポビッチ製品をターボ用に加工して装着。とにかくワンオフや加工のオンパレードで、聞いたところで到底マネのできない内容だ。

足周りはワンオフの削り出しパーツが満載

足周りくらいはマネできそう……に見えたかも知れないが、使用しているのはアプリリアのRS4 125用キャストホイールで、これを装着するには「NC旋盤とマシニングセンタが自由に使える環境があって、個体差を現物採寸しながらの加工が必要です。相当苦労しますよ」とのこと。P.C.D.の変換ハブやディスクローターのマウント、キャリパーサポートもすべて削り出しのワンオフで、他人にオススメできる流用カスタムではないそうだ。

フロントフォークはグロム用の社外品で、ステムなどをワンオフで削り出して装着。スイングアームも50mmロングの自社削り出しパーツで、軽さと高剛性を追求する。すでに販売中のリヤキャリアもアルミ削り出しというハイクオリティな逸品! デモ車とはいえ、ため息の出る高品質パーツの数々だ。
実用性まで考えられた独創的なアイデア
ちょっとマネできそうなのが、センターキャリアに追加されたサブタンク。ワンオフするかは別にして、このレイアウトは実用的だ。驚きなのはそのギミック。「ガソリンの残量警告灯が点灯したら、スイッチを押すと60秒間ガソリンが補充がされるシステムです」という作りこみには脱帽だ。ここまでマネするのは、ちょっと難しいかも……。
ディテールチェック

撮影したのはこのEVENT!

「愛知カブミーティング2026」
■日時:2026年6月21日(日)
■開催地:Comas hui(愛知県知多郡南知多町内海)
海を望む南知多のロケーションで開催される人気イベント。全国から集まったカブヌシたちが愛車を並べ、交流やカスタム談義を楽しむ。ノーマル車からハードカスタムまで幅広い車両が集まるのも特徴で、知多半島の景色を楽しみながらツーリング気分も味わえる。会場全体にゆったりとした休日の空気が流れるイベントだ。
EVENT REPORTはこちら!
【モトチャンプ】
「日本一美しいロケーションのイベントかも!?」550台のスーパーカブが集結した愛知カブミーティング2026が最高すぎた! | Motor Fan|自動車情報のモーターファン