ガソリン車と同等の使い勝手 格上の走行性能と操縦安定性

ホンダが第2弾として送り出した軽BEVは、幅広いユーザーに支持されるスタンダードなBEVとして、「e:Daily Partner」をグランドコンセプトに、日々のらしを生き生きと活発にしてくれる〝日常のパートナー〞となるクルマを目指したという。
エクステリア




発売時のグレード体系は、充電スポット情報の検索機能を備えたカーナビもオプションで選べるようになっている装備の充実した上級の「e:L」と、装備をシンプルにして約50万円安くしたエントリーの「e:G」というシンプルな2種類となる。商用のN-VAN e:とパワートレインは共通ながら、より軽量で空力にも優れることから、WLTCモード航続距離は大幅増となる295㎞を達成したのがポイントだ。一般的にBEVはバッテリー配置の制約から、車高が高めに設計される傾向があるが、航続距離を最大化することや立体駐車場への対応を考慮し、売れ筋のN-BOXではなくあえてユニークなN-ONEをベースとした点も大英断と言えよう。
乗降性


使い勝手においても、リヤシートをダイブダウンして荷室からつながるフラットなスペースをつくり出したり、チップアップ機構により座面を跳ね上げて背の高い荷物を後席のスペースに積み込むことができたりというN-ONEと同等のシートアレンジによる利便性を備えている。見た目はN-ONEと共通のイメージながら顔つきの印象はやや違い、フロントフード形状が工夫されたことで運転席からの視界が向上し、前車との間隔がつかみやすくなった。インテリアはいたってシンプルで、N-ONEとも印象が異なる。「e:G」にオプションのディスプレイには、BEVとして必要な情報が多彩に表示されるようになっている。
インストルメントパネル

床下にバッテリーを積むため車内のフロアが微妙に高くなっているのでヒール段差はやや小さくなるが、それほど気になるものではない。ドライブしての第一印象は、とにかく乗りやすいことだ。トルクの立ち上がり方からアクセル操作に対する素直な応答、電動サーボブレーキによる自然な減速フィール、取り回しの良さなど、何も気にすることなく意のままに操ることができる。
居住性


上り勾配でも平坦と同じような感覚で走れるあたりも、トルクとレスポンスに優れるBEVなればこそだ。ホンダが軽乗用車に初めて採用したシングルペダルコントロールの仕上がりも良く、アクセルペダルだけで加減速から完全停車までイメージしたとおりに動かせる。BEVならではの静かでスムーズな走りはもちろん、小柄で軽量な軽自動車としての強みと、床下にバッテリーを配置したことで重心が低く中央にあるおかげで、交差点やカーブでステアリングを切ったときの感覚も操縦安定性も、エンジンを積んだ軽自動車とは別物だ。
うれしい装備






月間販売台数 1310台(25年9月~12月平均値)
現行型発表 25年9月
一充電走行距離※WLTCモード電費 295㎞

ラゲッジルーム


日本の道路で日々の生活において快適に使えることを最優先して味付けしたという乗り心地も、たしかに路面の段差や継ぎ目を乗り越えても衝撃がほとんど伝わってこない。乗りやすくて快適で便利。まさしく日常生活の中で気軽に運転して出掛けたくなるクルマを目指したという開発陣の言葉どおりの仕上がりだ。


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