連載
今日は何の日?■エスクードにスポーティなターボモデルを追加

2017(平成29)年7月26日、スズキはコンパクトSUV「エスクード」に1.4Lターボエンジンを搭載した新グレード「1.4ターボ」を追加して発売した。1.4ターボは、パワフルなターボエンジン+フルタイム4WD(オールグリップ)の組み合わせで、優れた走破性能ととともにオンロードでの高い走行安定性をアピールした。
ジムニーの小型車版として誕生したエスクード

「エスクード」は、「ジムニー」の海外での人気の高まりを受け、ジムニーの上に位置する本格的な小型車オフローダーとして1988年5月に誕生した。

そのため、基本的なメカニズムやシャシーはジムニーのノウハウを生かして開発され、軽量・高剛性を両立させた3分割のサイドフレームとクロスメンバーからなるラダーフレームを採用。パワートレーンは、最高出力82ps/最大トルク13.0kgmを発揮する1.6L 直4 SOHCエンジンと、5速MTおよび3速ATの組み合わせ。駆動方式は、パートタイム4WDである。

フラッシュサーフェス化したボクシーなボディラインに前後に配置したブリスターフェンダーは、本格オフローダーのような武骨さがなく、乗用車感覚のライトなオフローダーだった。さらに標準グレード147.0万円~というリーズナブルな価格設定もあり、日本はもとより海外でも人気モデルとなった。
ただし、より都会的な雰囲気のトヨタ「RAV4(1994年5月~)」とホンダ「CR-V(1995年10月から)」が登場すると徐々に苦戦するようになったが、それでもややオフロード色の強いSUVとして評価されて堅調な販売を続けた。
海外市場も意識しながら進化を続けた2代目~4代目
2代目(1997年11月~):正常進化させ、アメリカンな雰囲気に


海外市場でも人気となったエスクードは、2代目は北米を意識して若干サイズアップし、スタイリングも初代のシンプルな直線基調から、曲面基調のダイナミックなアメリカンな雰囲気に変貌した。
パワートレーンは、1.6L 直4 SOHC、2.0L 直4 DOHCの2種エンジンと、5速MTおよび4速ATの組み合わせ。駆動方式は、走行中に2WD/4WDの切り替えができる“ドライブセレクト4×4”に加えて、FR仕様も追加された。その後、2.5L V6 DOHCおよび2.0L 直4 SOHCインタークーラーターボディーゼルが追加された。
3代目(2005年5月~):さらにオン/オフロード走行をブラッシュアップ



3代目のスタイリングは、広い前後のトレッドと張り出したフェンダーにより、ダイナミックさと安定感を強調した。
最大の変更点は、ビルトインラダーフレーム構造やLSD付センターデフ方式フルタイム4WDシステム、新開発の4輪独立サスペンションなどが採用されたこと。これにより、オン/オフロード走行性能と快適性がブラッシュアップされた。
パワートレーンは、2.0L 直4 DOHC、2.7L V6 DOHCの2種エンジンと、5速MTおよび4速/5速ATの組み合わせ。駆動方式は、前述のフルタイム4WDのみとなった。
4代目(2015年10月~):オールグリップ4WDなど高度なカニズムを搭載


4代目は、ハンガリーの製造子会社マジャールスズキ社で生産し、自社ブランドの輸入車として日本で販売された。
高性能と低燃費を両立した1.6L 直4 DOHCエンジンと、新開発の6速ATが搭載された。また、新世代4WD制御を採用したフルタイム4WD“ALLGRIP(オールグリップ)”を採用。走行モードは、“AUTO/SPORT/SNOW/LOCK”の4種が用意され、優れた走破性能とオンロードでの高い走行安定性がさらにレベルアップした。
4代目にスポーティな1.4L直噴ターボ車を設定


2017年7月のこの日、4代目「エクスード」に高性能モデル「1.4ターボ」が追加された。


1.4ターボのパワートレーンは、最高出力136ps/最大トルク21.4kgmの1.4L 直4 DOHC直噴インタークーラーターボと、ワイドレンジのトルコン式6速ATの組み合わせ。駆動方式は、ベースモデルと同じフルタイム4WD“ALLGRIP”が採用された。
内外装については、エクステリアは専用デザインのメッキフロントグリルやアルミホイール、ルーフレールを採用し、インテリアは黒を基調に赤のアクセントを施し、ステンレス製ペダルプレートや専用ステアリングホイールなどで特別感を強調した。
さらに自動緊急ブレーキや各種警報機能、SRSカーテンエアバッグ、フロントシートSRSサイドエアバッグ、ACC(アダプティブクルーズ)が標準装備され、スポーティさだけでなく安全性能も強化された。
車両価格は、258.66万円でベース車(234.36万円)よりも約24万円高額に設定。エスクード1.4ターボは、走りの良さは市場で評価されたが、販売は期待通りに伸びなかった。
・・・・・・・・・・・


その後、2021年9月にエスクードは、いったん日本販売を終え、1.4ターボも販売を終えた。2022年4月にエスクードは、パワートレーンが1.4Lターボの代りに1.5Lハイブリッド+6AGSへと変更されて再登場した。日欧市場用として、ターボより燃費の良いハイブリッドが選択されたのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。




