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今日は何の日?

■Z33型フェアレディZをマイナーチェンジしてパワーアップ

歴代フェアレディZ

2005年(平成17)年9月8日、日産自動車は2002年7月にデビューした5代目となるZ33型「フェアレディZ」のマイナーチェンジを行なった。最高出力を従来の出力自主規制値の280psから294psに引き上げたほか、内外装の一部変更や足まわりを強化するなど性能を向上させた。

日産リバイバルプランの目玉として登場したZ33型フェアレディZ

1989年7月にデビューした4代目(Z32型)「フェアレディZ」
1989年7月にデビューした4代目(Z32型)「フェアレディZ」に搭載された2種エンジン

Z33型の先代にあたる4代目(Z32型)「フェアレディZ」は、1989年7月にデビューした。エンジンは、NA(自然吸気)の3.0L V6 DOHC(VG30DE)と同ツインターボ(VG30DETT)の2機種が用意され、ターボエンジンは国産初の出力自主規制値280psに達成したことで知られた。ところが、1990年代中盤以降の日産は販売不振から、4代目は2000年8月に生産を終え、フェアレディZの名前は一旦途絶えた。

日産は経営の立て直しのため1999年にルノーと提携。復活を目指した日産リバイバルプランの車種展開の中で、日産のフラッグシップスポーツの存続を求める声の高まりを受け、5代目(Z33型)「フェアレディZ」が2002年7月に復活を果たしたのだ。

2002年7月にデビューした5代目(Z33型)「フェアレディZ」

Z33型フェアレディZは、Zの伝統であるロングノーズとショートデッキを引き継ぎながら、なだらかなファストバック風ルーフの空力性能に優れた流麗なスカルプチャーデザインが採用された。

5代目(Z33型)「フェアレディZ」搭載のVQ35DEエンジン
5代目(Z33型)「フェアレディZ」搭載のVQ35DEエンジン

パワートレーンは、最高出力280ps/最大トルク37.0kgmを発揮する3.5L V6 DOHCエンジン(VQ35DE)と6速MTおよび5速ATの組み合わせ、駆動方式はFRのみ。排気量の大きいNAエンジンを搭載し、太い低中速トルクによってスムーズかつ力強い走りが楽しめる大人のスポーツカーに仕上がっているのが特徴だった。車両価格は、300万~360万円に設定された。

マイナーチェンジで出力自主規制値280ps越えの294ps

2005年9月8日にマイナーチェンジした5代目(Z33型)「フェアレディZ」

Z33型「フェアレディZ」は、2005年9月にこの日にマイナーチェンジを行なった。注目は、2004年7月に出力自主規制値280psが解除されたことに対応して、最高出力を280ps→294psまで向上させたことである。

2005年9月8日にマイナーチェンジした5代目(Z33型)「フェアレディZ」のサイドビュー
マイナーチェンジしたZ33型フェアレディZに搭載されたVQ35DEエンジン

エンジンは、2005年2月末まで期間限定で発売された「フェアレディZ 35th Anniversary」のエンジンをベースに、吸気効率の向上や可変バルブタイミング機構のチューンなどにより、最高出力を294ps/6400rpmに高めた。最大トルクは35.7kgm/4800rpmと1.3kgmほど低下したが、レブリミットは7000rpmまで余裕があり、高回転まで一気に吹き上がるのが魅力だ。エンジンが変更されたのは6速MTのみで、5AT仕様の出力は280ps/37.0kgmと変更されなかった。

2005年9月8日にマイナーチェンジした5代目(Z33型)「フェアレディZ」のフロント マルチリンクサスペンション

その他エクステリアは、フロントバンパーやヘッドランプなどを変更。インテリアは、アルミパーツを拡大採用したほか、手が触れる部分をソフトにするなど、日産が掲げる感じる質感”パーシブドクオリティ“を演出。さらに、ショックアブソーバーの変更や、車速感応式パワーステアリングを採用し走りの質感も高められた。

マイナーチェンジした5代目(Z33型)「フェアレディZ Version ST」のコクピット

車両価格は、クーペが332.85万~395.85万円(クーペ)/385.35万~448.35万円(ロードスター)と、ベースより約10万円高額に設定された。

出力自規制値280psの施行と解除の背景

国産自動車の出力自主規制値280psは、1980年代の国産車の出力競争を受けて始まった。1960年代後半から日本の高度成長とともに本格的なモータリゼーションが起こり、自動車の普及が加速し、市場ではより高級で高性能なクルマを求める声が高まった。

1970年代に排ガス規制強化とオイルショックの影響で出力が停滞することもあったが、それを乗り越えた1980年代を迎えると、ターボ化やDOHC化によるメーカー間の高性能競争に拍車がかかった。このような高性能化を背景に交通事故が増加し、政府が交通事故非常事態を宣言するほどに社会問題化した。

1989年7月にデビューした4代目(Z32型)「フェアレディZ」

これを受け、当時の運輸省(現:国土交通省)が日本自動車工業会に出力抑制を申し入れ、自動車メーカーが自主的に応じる形で、1989年に280psの出力自主規制がスタートした。1989年9月デビューの4代目(Z32型)「フェアレディZ」が、当初は最高出力300psの3.0L V6 DOHCツインターボ(VG30DETT)エンジンを搭載して発売しようとしたが、この高出力化を運輸省が問題視したことが出力自主規制のきっかけになったとされ、結局Z32型フェアレディZは最高出力280psで発売されたのだ。

以降は、280ps以上の最高出力を出すポテンシャルがありながらも、多くの国産車は280psに抑えた。一方で、同じモデルでも海外仕様の最高出力は280psを大きく上回るケースが多かった。

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2007年10月にデビューし、国産車初の280ps越え(300ps)のホンダ「レジェンド」
2007年10月にデビューし、国産車初の280ps越え(300ps)のホンダ「レジェンド」に搭載されたエンジン

その後、長く出力の出力自主規制は続いたが、技術の進化とともに実態に合わなくなったこと、また輸入車との競争力で不利となったことから、2004年7月に自主規制は撤廃された。最初に280psを超えたクルマは、2007年10月に発売されたホンダの4代目「レジェンド」で、最高出力は300psだった。その後は、堰を切ったように高出力モデルが続出したことは言うまでもない。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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