2026年上半期の軽二輪・小型二輪販売台数


| 排気量区分 | 2026年1〜6月 | 2025年1〜6月 | 増減台数 | 前年同期比 | 2026年構成比 |
| 軽二輪(126〜250cc) | 29,590台 | 31,792台 | −2,202台 | 93.1% | 39.8% |
| 小型二輪(251cc以上) | 44,829台 | 41,511台 | +3,318台 | 108% | 60.2% |
| 合計 | 74,419台 | 73,303台 | +1,116台 | 101.5% | 100% |
2026年上半期は、小型二輪の販売台数が軽二輪を1万5,239台上回った。両区分の合計に占める小型二輪の割合は60.2%となり、前年同期の56.6%から3.6ポイント上昇している。
一方、軽二輪の構成比は前年同期の43.4%から39.8%へ低下した。軽二輪・小型二輪の合計は前年を上回ったものの、販売の重心は251cc以上へ移っている。
月別の販売台数は以下のとおりだ。
| 月 | 軽二輪販売台数 | 前年同月比 | 小型二輪販売台数 | 前年同月比 |
| 1月 | 3,583台 | 93.9% | 4,602台 | 104.4% |
| 2月 | 4,129台 | 105.4% | 5,878台 | 113.7% |
| 3月 | 4,280台 | 97.9% | 7,039台 | 113.3% |
| 4月 | 6,714台 | 86.3% | 10,240台 | 108.1% |
| 5月 | 4,917台 | 84.8% | 7,821台 | 110% |
| 6月 | 5,967台 | 97.6% | 9,249台 | 101.1% |

小型二輪は1月から6月まで、6カ月連続で前年同月を上回った。特に2月と3月は前年同月比113%を超え、上半期前半から販売台数を押し上げている。
軽二輪が前年同月を上回ったのは2月のみだった。4月は前年同月比86.3%、5月は同84.8%と2カ月連続で大きく減少しており、この落ち込みが上半期累計にも影響した。
軽二輪は2万9,590台、前年同期比93.1%


2026年上半期の軽二輪新車販売台数は2万9,590台だった。前年同期の3万1,792台から2,202台減少し、前年同期比は93.1%となった。
メーカー区分別の販売台数は以下のとおりだ。
| メーカー区分 | 2026年1〜6月 | 2025年1〜6月 | 増減台数 | 前年同期比 | 構成比 |
| ホンダ | 13,016台 | 15,076台 | −2,060台 | 86.30% | 44% |
| ヤマハ | 7,154台 | 4,882台 | +2,272台 | 146.50% | 24.20% |
| カワサキ | 3,868台 | 5,596台 | −1,728台 | 69.10% | 13.10% |
| スズキ | 3,397台 | 3,919台 | −522台 | 86.70% | 11.50% |
| その他 | 2,155台 | 2,319台 | −164台 | 92.90% | 7.30% |
| 合計 | 29,590台 | 31,792台 | −2,202台 | 93.10% | 100% |
軽二輪では、ヤマハだけが前年同期を上回った。ホンダ、カワサキ、スズキ、「その他」の減少分は合計4,474台に達したが、ヤマハが2,272台増加したことで、市場全体の減少幅は2,202台に抑えられている。
「その他」は、ホンダ、ヤマハ、カワサキ、スズキ以外の銘柄を合算した区分となる。
ホンダは前年同期比86.3%、主力モデルの商品改良効果が一巡か
軽二輪で最も販売台数が多かったのはホンダで、1万3,016台だった。前年同期からは2,060台減少し、前年同期比は86.3%。軽二輪に占める構成比も、前年同期の47.4%から44%へ低下した。
ホンダは2025年1月30日に一部仕様を変更したRebel 250を発売し、同年3月13日にはHonda E-Clutchを搭載したRebel 250 E-ClutchとRebel 250 S Edition E-Clutchを投入した。PCX160についても、2025年2月6日に外観を一新したモデルを発売している。
比較対象となる2025年上半期は、ホンダの主要な軽二輪モデルが相次いで商品改良された時期と重なる。そのため、2026年上半期の減少には、新モデル投入直後の需要が一巡したことも影響した可能性がある。
ヤマハは146.5%、軽二輪で唯一の前年超え


ヤマハの販売台数は7,154台で、前年同期から2,272台増加した。前年同期比146.5%は軽二輪の各区分で最も高く、構成比も前年同期の15.4%から24.2%へ8.8ポイント上昇している。
ヤマハは2025年3月21日に、電子制御CVT「YECVT」を新たに採用したNMAX155 ABSを発売した。2025年上半期は発売後の約3カ月間だったのに対し、2026年上半期は6カ月を通して販売されている。さらに、2026年2月26日には新色も追加された。
また、YZF-R25では、2026年2月27日に創立70周年記念モデル、5月28日に新色を採用した2026年モデルを発売している。こうした商品展開が、ヤマハの販売増加を支えた可能性がある。
カワサキは69.1%、前年の新型車需要の反動か
カワサキの販売台数は3,868台で、前年同期から1,728台減少した。前年同期比は69.1%となり、軽二輪の各区分で最も低い。
一方、比較対象となる2025年上半期のカワサキは5,596台で、2024年上半期に対して318.0%と大幅に伸びていた。2024年11月以降、W230やMEGURO S1、KLX230シリーズが順次投入され、KLX230 SHERPAも同年12月25日に発売されている。
2025年上半期は、これらの新型車が発売されてから間もない時期だった。そのため、2026年上半期の前年割れには、前年に新型需要が集中した反動が含まれている可能性がある。
ただし、カワサキの減少率は約3割に達している。前年の反動だけでなく、モデルごとの供給や登録時期、他メーカーとの競争など、複数の要因が影響したとみられる。
小型二輪は4万4,829台、前年同期比108%


2026年上半期の小型二輪新車販売台数は4万4,829台だった。前年同期の4万1,511台から3,318台増加し、前年同期比は108.0%となった。
メーカー区分別の販売台数は以下のとおりだ。
| メーカー区分 | 2026年1〜6月 | 2025年1〜6月 | 増減台数 | 前年同期比 | 構成比 |
| その他 | 12,409台 | 12,978台 | −569台 | 95.6% | 27.7% |
| ホンダ | 11,793台 | 11,076台 | +717台 | 106.5% | 26.3% |
| カワサキ | 11,580台 | 9,761台 | +1,819台 | 118.6% | 25.8% |
| ヤマハ | 5,156台 | 4,354台 | +802台 | 118.4% | 11.5% |
| スズキ | 3,891台 | 3,342台 | +549台 | 116.4% | 8.7% |
| 合計 | 44,829台 | 41,511台 | +3,318台 | 108% | 100% |
小型二輪では、国内4メーカーがそろって前年同期を上回った。4メーカーの合計販売台数は3万2,420台で、前年同期から3,887台増加している。
一方、国内4メーカー以外を合算した「その他」は569台減少した。その結果、国内4メーカーの構成比は前年同期の68.7%から72.3%へ上昇し、「その他」は31.3%から27.7%へ低下した。
ホンダは1万1,793台、国内4メーカーで首位


ホンダの販売台数は1万1,793台で、前年同期から717台増加した。前年同期比は106.5%となり、国内4メーカーでは首位だった。ただし、2位のカワサキとの差は213台にとどまっている。
ホンダは2025年8月28日にGB350とGB350 S、同年10月31日にGB350 Cの改良モデルを発売した。これらのモデルは2025年上半期には販売されておらず、2026年上半期には6カ月を通してラインアップされている。
さらに、2026年5月21日にCBR400R E-Clutch、6月18日にNX400 E-Clutchを発売した。発売時期が上半期後半であるため累計台数への影響は限られるものの、400ccクラスの商品展開が広がったことも販売を支えた可能性がある。
カワサキは118.6%、増加台数は国内メーカー最大

カワサキの販売台数は1万1,580台で、前年同期から1,819台増加した。前年同期比は118.6%となり、増加率、増加台数ともに国内4メーカーで最も高い。
カワサキは2026年2月14日に、2026年モデルのZ900RSシリーズと新型Z1100/Z1100 SEを発売した。人気のレトロスポーツから大排気量のスーパーネイキッドまでラインアップが拡充されており、上半期の販売を後押しした可能性がある。
ヤマハは前年同期比118.4%、スズキは116.4%



ヤマハの販売台数は5,156台で、前年同期から802台増加した。前年同期比は118.4%となり、カワサキに次ぐ伸び率を記録している。
2026年5月28日にはYZF-R3の新色、翌29日にはモデルチェンジしたYZF-R7を発売した。いずれも上半期の終盤に投入されたため、累計への影響は限定的とみられるが、6月の販売を支えた可能性がある。
スズキは3,891台で、前年同期から549台増加した。前年同期比は116.4%だった。
スズキは2025年10月8日に398ccのDR-Z4SとDR-Z4SMを発売し、2026年1月30日には775ccのGSX-8TとGSX-8TTを投入した。いずれも2025年上半期には国内販売されていなかったモデルであり、ラインアップの拡充が販売増加を支えた可能性がある。
下半期は軽二輪の回復と新型400ccモデルの動向に注目
上半期は小型二輪が6カ月連続で前年同月を上回った一方、軽二輪は5カ月で前年割れとなった。下半期に両区分の合計販売台数が伸びるためには、小型二輪の好調が続くだけでなく、軽二輪の減少幅が縮小するかも重要になる。
軽二輪では、ヤマハがXSRシリーズ初の軽二輪モデルとなるXSR155 ABSを2026年6月30日に発売した。上半期の最終日に発売されたため、販売台数への本格的な反映は7月以降になるとみられる。ヤマハが上半期の高い販売水準を維持できるかに加え、ホンダやカワサキが前年割れから回復するかが焦点だ。
小型二輪では、ホンダがCB400 SUPER FOUR E-Clutchを8月21日、CBR400R FOUR E-Clutchを9月18日に発売する。いずれも新設計の399cc直列4気筒エンジンとHonda E-Clutchを採用しており、下半期の400ccクラスにおける注目モデルとなる。
新型車の投入によって軽二輪が持ち直すのか、それとも小型二輪が引き続き市場を牽引するのか。2026年下半期は、排気量区分ごとの販売動向がさらに分かれる可能性がある。
