2026年8月8日(土)、「AXCR2026」の公式スケジュールが始まった。この日はAUTO(四輪部門)の予備車検、そして日本人エントラントを集めての日本語によるブリーフィング、さらに夕方からはパタヤの繁華街でのウエルカムパーティーが予定されている。

31回目となる今回のAXCRには、3名の日本人選手が新たに参戦をする。

AXCRにテインが新開発のショックアブソーバで参戦

テインチームは監督に藤本吉郎氏、ドライバーには鎌田卓麻選手、コ・ドライバーには15年にわたるAXCR参戦経験のある柳川直之選手を起用

今回、このAXCRにテインが自チームで参戦する(No.120 Team TEIN/T1D)。そのテインが持ち込むのは、クロスカントリー競技のために新開発された競技専用ショックアブソーバ「TEIN 4×4-GRAVEL4」を装着したトヨタ・ハイラックスだ。「TEIN 4×4-GRAVEL4」は、過酷な環境下での走破性と耐久性を追求した競技専用ショックアブソーバだ。底付き(フルバンプ)を効果的に抑制する新開発の「C.H.B.S.(Compact Hydraulic Bump Stopper)」と、ダンパー油温上昇時の減衰力変化を最小限に抑える「TCV(Thermal Control Valve)」を搭載する。

チームは、監督に藤本吉郎氏、ドライバーには鎌田卓麻選手、コ・ドライバーには15年にわたるAXCR参戦経験のある柳川直之選手が起用されている。

AXCR初挑戦となる鎌田選手は
「最初に打診を受けたのは5月ごろのことです。以前から興味もありましたし、最近盛り上がっているようなので参戦を決めました。ピックアップの競技車は初めてですが、テストで乗ってみると、クルマとしては良くまとまっているし普通に運転ができることもわかりました。あとは本番で常に状況判断を怠らないようにし、コ・ドライバーの言うことを聞いてトラブルなく走っていけば上位に食い込めるのではないかと思っています。もちろん最初からそんなにうまくいくこともないかと思いますが、焦らず、少し長い目で参戦を継続していけたらと思っています」
と語ってくれた。

コ・ドライバーの柳川選手は、2012年から「チーム・モンチ」からAXCRに参戦。スズキ・ジムニーでT1G(市販車改造ガソリンエンジン車)クラスに参戦を続け、2度のクラス優勝をはじめ、ジムニー・アワードも2度優勝している。オーバーオール最上位は4位(2013年)と経験も実績も豊富な選手である。鎌田選手とは面識もなかったということだが、今回は知人を介して鎌田選手とコンビを組むことになった。

XCR参戦を経て、本格クロスカントリーラリーへ

T1Gクラスに「GEOLANDAR CTS RALLY TEAM」から羽根田 琴選手がジムニーシエラで参戦をする。

また、T1Gクラスに「GEOLANDAR CTS RALLY TEAM」から羽根田 琴選手がジムニーシエラで参戦をする。羽根田選手は現在、XCRスプリントカップにトヨタ・ハイラックスで参戦中。コ・ドライバーにはAXCR参戦経験のある槻島もも選手を起用する。

昨年のXCRスプリントカップのシリーズ表彰式で誘われて、即参戦を承諾したという羽根田選手はこの参戦のため、自身で中古のジムニーを購入して練習を重ねてきたという。「初めてのラリーレイドで、国内でのタイムを突き詰めるスピードラリーとは違って、ドライビングテクニックから地図読みまでいろいろな要素があって、普段よりもやることがすごく多いので、コ・ドラにまかせっきりではなくふたりで協力していくしかないですよね」と語っていた。

ラリチャレ、国内地区戦からのステップアップ?

古本舞桜選手はTHE SRS-OSAKA WELPORT RALLY TEAMからISUZU D-Max(コ・ドライバーは鎌野賢志選手)で参戦する。

古本舞桜選手はTHE SRS-OSAKA WELPORT RALLY TEAMからISUZU D-Max(コ・ドライバーは鎌野賢志選手)で参戦。古本選手はTGRラリーチャレンジ、地区戦などを経てAXCRに参戦を果たしている。
「私、普段は九州と四国の地区戦を追ってるんですけど、そこで知人がタイのクラシックカーラリーに出てて、そこでコ・ドラをやってみる機会があり、昨年参戦しました。速攻でタイはめっちゃ楽しいじゃんって気付きまして。私、グラベルのラリーがめっちゃ好きで、ラリホ(ラリー北海道)に出るのが夢だったんです。で、今回それを飛び越えて『出てみる?』って話いただいて出ることになりました。砂利道を走れるってだけでもテンション爆上がりなので、もうワクワクしてます」という。

残念ながらまだ車両のシェイクダウンができていないということだが、チームもスタートに間に合わせるため作業を進めているところだ。

青木拓磨選手は横浜ゴム関連施設で歓待を受ける

青木拓磨選手は横浜ゴムのタイの開発拠点を訪問した。

また、このAXCRでは2023年に総合優勝の経験もある青木拓磨選手(No.112 GEOLANDAR FORTUNER takuma-gp/T2A-D)が、使用する「GEOLANDAR(ジオランダー)」のタイにある開発・製造拠点を訪問した。横浜ゴム関係者から熱烈な歓迎を受けた。

タイでのタイヤ製造を担うヨコハマタイヤ・マニュファクチャリング・タイランド・カンパニー (YTMT)では関係者との懇談。さらにタイヤの開発・試験を行うテストコースであるタイヤ・テストセンター・オブ・アジア(TTCA)に移動して、マシンの最終的なチェックを行った。

AXCR2026は8月9日(日)に車検とブリーフィング、パタヤのウォーキングストリートでのセレモニースタートが行なわれ、10日(月)から総移動距離2000kmに及ぶ競技がスタートする。