完成まで10年もかかったカフェレーサースタイル!
カフェレーサースタイルが決まっているモンキーのオーナーは42歳の小田さんで、本来は大型の旧車を楽しんできた人。ところがある時、友人から無理矢理4Lモンキーを買わされたことが転機となって、モンキーカスタムの道を突き進むことになった。古い大型バイクが好きだったので、4Lモンキーをカスタムするならやっぱり70〜80年代の古いパーツを使いたい。そこで10年ほどかけ執念でパーツを集め続けた。パーツが手に入るたびに仕様変更を繰り返し、今のカタチに辿り着いたのだという。

そのスタイルは「乗りもの館」(のりものや)という70年代から80年代にかけて存在したパーツメーカーによるタンクカウルが決め手になっている。これは燃料タンクからシングルシートカウルまで一体構造で、手に入れた時は結構なボロさだったという。特に劣化が酷かったシート部分は自らの手で修復し、シートフレームにGクラフト製を用いるなどしてここまで自力で美しく仕上げた。このタンクカウルが細身ということもあり、マシン自体も細さを追求してカフェレーサースタイルを作り上げたのだ。

古い早矢仕とMRDで実現したセパハンスタイル!
ヘッドライトはバイクにとっていわば「顔」。ライトの形状やレンズカットにより表情が決まると言ってもいい。古さにこだわったカフェスタイルにとってもヘッドライトは重要なパーツであることに変わりはない。そこでオーナーが探し出したのが古い早矢仕製のランプユニット。純正よりひとまわりほど大きなもので、少々黄ばんだレンズが貫禄を感じさせる。組み合わせたウインカーは4L純正のままなのだが、意外にも良くマッチしている。

相当に突き出し量が多いフロントフォークはキタコ製のφ25mmサイズで、テレスコ化するために用いたステムキットは古いMRD製。トップブリッジと三叉双方にMRDの文字が鋳込まれてあり、フォークを前へ伸ばすようにした形状も独特なもの。もちろんセパレートハンドルはトップブリッジ下に装着して戦闘的なポジションとしている。使ったのはスズキ・ギャグの純正で左スイッチを見れば気が付く人もいることだろう。

貴重なレアパーツで固めた足周り!
古いパーツにこだわって作り上げたスタイルなので、ホイールをインチアップすることはなく8インチのままとしている。だがホイールは純正ではなくエコショップワンのものを使用。すでになくなったメーカーだが、今でも時折個人売買などで流通しているようだ。3本スポークの珍しいもので、写真のもののほかスポークがリムの上へ乗るような形状のものもある。またブレーキパネルはJRP製で、こちらは個人売買でもあまり見かけない当時モノだ。

純正比80mmロングとなるスイングアームも古いSP武川製で溶接痕が生々しい迫力。以前の記事でも紹介したように、さらに古いSP武川製だと左前に青いプレートが装着されている。こちらはそれより後のものだが、いずれにしても相当に古いパーツ。リヤブレーキは純正のままだが、ホイールはやはりエコショップワン製だ。

古さより性能にこだわったエンジン!
エンジンはボアアップされ108ccへ拡大しているが、使ったパーツは古さより性能アップを重視してキタコ製の比較的新しいピストン&シリンダーとしている。熱対策としてはキジマ製オイルクーラーを増設してあり万全。またSP武川製の乾式クラッチと5速ミッションを組み合わせてあるため、ダイレクトな駆動系となっている。

古さより性能アップにこだわったエンジンだが、左のポイントカバーを見れば古いJRP製が装着されていてしっかり古さもアピールしている。また下の写真でチラリと見えるのだが、片式プレートが面白い位置に移動してある。またスイングアームの写真では自賠責シールがナンバープレートではなくシートフレームの左下に貼ってある。イグニッションキーの位置もそうだし、人とは違うセンスを発揮できるのもカスタムモンキーの楽しみの一つだろう。

撮影したのはこのEVENT!

【モトチャンプ】
「500台超のモンキーが東京サマーランドに集結!」第18回モンキーミーティングin多摩は“濃すぎるファン”だらけ! | Motor Fan|自動車情報のモーターファン