50cc時代のモンキーは1978年にモデルチェンジして「4L」こと4リッターモンキーから大きくスタイルを変えた。それまでの台形からティアドロップ型の燃料タンクへデザインを変更したことで、大きくイメージチェンジを図ったのだ。このデザインは2009年のフルモデルチェンジまで継承されたことで、言ってみればモンキーといえば誰もが思い浮かべるスタイル。カスタムのベースマシンにこの時期のモンキーが選ばれることも多く、そのティアドロップ型タンクのカラーリングを変更するだけでも別のマシンへと生まれ変わらせることも可能だ。ここではその典型的なマシンを紹介しよう。

カワサキZ2をイメージしたカスタムモンキー
4MINIを楽しむためにベースマシンをどう選ぶかは意外と重要。今回のオーナーであるなべけんさんは「ダックスのカスタムで自分の力量に限界を感じた」そう。ダックスはエンジンがほぼ見えないため、カスタムは主にチューンドエンジンに使うキャブレターをどう見せるか?や、特徴的なスタイルをいかに変えられるかにかかっている。つまり既存の市販パーツでどうこうするのではなく、オーナーのカスタムセンスが最も問われる。そこで限界を感じたオーナーはマシンをモンキーへ変えた。モンキーなら市販パーツや流用技が数多く知られており、パーツの選択次第で個性を演出できるから。

そこで選んだのがテールカウルやサイドカバーを変更して純正タンクはそのままにカラーリングで勝負する手法だった。各社から〇〇風としてリリースされている外装キットが存在するが、なべけんさんが選んだのはGクラフトのカワサキZ2風外装だった。
灯火類やメーター、ハンドルでイメージは決まる!
燃料タンクは純正のまま缶スプレーで自家塗装してある。力量に限界を感じられたそうだが、塗装に関してはなかなかの手腕で、言われなければ缶スプレーとは思えない仕上がり具合。またZ2らしく見せるのであれば純正フォークでは限界がある。そこでNSR50用のフロントフォークを移植してテレスコらしい風情としつつ、マーシャルのイエローレンズによるヘッドライトを装着。組み合わせたウインカーはカワサキ車の専門店であるドレミコレクションから発売されているZ2ウインカーとした。またZ2スタイルとするには2眼メーターは欠かせない。そこでフロントまわりのボリュームに合わせてZ2用ではなくグース350純正を装着した。

テールカウルとサイドカバーはGクラフトから発売されているZ2スタイルへ変更している。同社製のカスタムシートへ変更することが前提になるが、どちらも現在入手可能となっている。これから同様のカスタムを施すこともできるのだ。またテールカウル内に収まるテールランプはキタコ製のZ2テールで、どちらも違和感なく収まっている。もちろん燃料タンク同様にサイドカバーとテールカウルは缶スプレーにより火の玉カラーへ塗装された。

市販品をいかに組み合わせるかがポイント
フロントの顔つきでZ2イメージを求めるなら2眼メーターは欠かせないと前述した。そこで選んだグース350用メーターはモンキーのサイズでも違和感がない。インジケーターごと移植することで余計な手間を省くこともできる。問題はトップブリッジに合わせるハンドルまわりだ。NSR50用フロントフォークを組むためGクラフト製ステムキットを装着してあり、このキットならトップブリッジまで含まれるからバーハンドル化が楽に行える。そこで絞りハンドルをセットしつつ、キジマ製Z2グリップやミラーを装着。デイトナ製調整式レバーを組み合わせることでハンドルまわりは見事にZ2風となっている。

オシャレは足元から
NSR50純正フォークを移植したことでキャストホイールが選びやすくなる。そこでオーナーはフェニックス製3J×10サイズのゴールドを選びミシュランS1タイヤを組み合わせた。これだけでも雰囲気はずいぶんと変わるが、エンジンを125ccとしているためフロントにはディスクブレーキを装着した。NSR50に対応するキャリパーであれば社外品でもサポートなしで装着可能だが、オーナーはあえてANCHOR製を選んでいる。

エンジンスワップでお手軽チューン
エンジンはモンキー用をベースにチューニングするのではなく、GPX125というバイクに積まれる124ccエンジンをそのまま移植している。内部をチューニングしなくても吸排気系の変更だけで十分パワフルになる、いわばお手軽チューンだ。ただ単に載せ替えるのではなく、それらしい外観とするためエンジンを黒く塗装している。これも缶スプレーによるものだそうで、メッキのナットとの相性は抜群。さらにOVERレーシング製4ポジション・バックステップを装着してスポーティなライポジとしている。

撮影したのはこのEVENT!

【モトチャンプ】
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