純正部品がなくても選択肢はある! モンキーを維持する方法は十人十色

50ccモンキーの生産が終了したのは2017年(FIモンキー)。キャブレターモンキーの最終モデルが登場した2006年から、2026年で約20年。型式は変わっても長年販売された車両だけに、現在も購入できる純正パーツがあるいっぽう、欠品や廃番になったものも増えてきた。

型式は変わっても長年販売されてきた車両だけに、現在でも購入できる純正パーツがあるいっぽう、すでに欠品や廃番となったものもある。今回紹介するのは、ノーマル風の姿を大きく崩さず、これからも維持していくこと、そしてネックになりそうな部分をリフレッシュ、あるいはアップデートすることを目的に選んだパーツだ。

とくに気にしておきたいのが電装系とサスペンション周り。配線は廃番になっている場合もあり、純正品が見つかっても価格面で悩むことがある。そんなときは社外製を使うのもひとつの手だ。また、サスペンションも新品へ交換できれば、長く乗るうえで大きな安心材料になる。

エンジンに関しても、メンテナンス時に必要になるガスケット類や、純正キャブレターを生かしてリフレッシュできる燃調キットなどが用意されている。全部を一気に新品にする必要はない。交換が必要な部分を見極めて手を入れていけば、キャブモンキーはまだまだ長く楽しめるのだ!

2026年現在も頼れる! キャブモンキーのお助けパーツ

5Lモンキー純正ステム用 インナーフォーク【田中商会】

サスペンションの動きに違和感が出たり、サビが目立ってきたらフロント周りを丸ごとリフレッシュするのも手。純正ルックを大きく崩さず交換できるので、「できるだけノーマルらしく維持したい」という人にも使いやすい。

田中商会では現在も5Lモンキー/ゴリラ用の純正ステム対応455mmタイプを販売。さらに、ノーマルルックを保ちながら油圧式へ変更できるタイプなど、補修だけでなく性能をアップデートする選択肢もある。価格:6540円

5Lモンキー用タンク【田中商会】

古いモンキーで悩みのタネになりやすいのが、タンク内部のサビや外側の凹み。純正タンクを補修して使い続ける方法もあるけれど、状態によっては社外製へ丸ごと交換するのも現実的だ。

未塗装タイプなら、純正風のカラーに仕上げるのはもちろん、自分好みの色に塗って楽しむこともできる。純正ルックを大切にしつつ、新品へリフレッシュできるのがうれしい。価格:7040円

モンキー用 ノーマルタイプシート ブラック【田中商会】

経年劣化によるスポンジの肉やせや表皮の破れは、長く乗ったモンキーなら避けにくい部分。そんなときはシートごと新品へ交換してしまうのもスッキリした解決策だ。

5Lモンキー純正シート形状なので、車体全体の雰囲気を大きく変えずにリフレッシュできる。古いシートを張り替えて使うか、社外製新品へ交換するか。選択肢が残っていること自体がありがたい。価格:6670円

モンキー用 純正タイプマフラー【田中商会】

マフラーというと性能アップ用のカスタムパーツを思い浮かべがちだけれど、キャブモンキーでは補修部品としての「純正タイプ」も重要だ。

錆びや腐食が進んだ純正マフラーの代替として使え、派手なカスタムマフラーへ交換せずにノーマルらしいスタイルを守れる。古いモンキーを“普通に走れる状態”へ戻したい人には、こういうパーツこそ助かる。価格:7508円

燃調キット【キースター】

純正キャブレターをできるだけ生かして使いたい人には、かなり心強いアイテム。

ジェット類やゴム部品など、古いキャブレターのオーバーホールとセッティングに必要な部品をまとめてリフレッシュできる。キャブ本体を丸ごと別物へ交換するのではなく、純正キャブを「直して使う」という選択肢を残してくれるのがポイントだ。

キースターでは現在もモンキー系キャブレター用の燃調キットを複数ラインナップしているので、キャブ型式を確認して選びたい。

価格:4400円

クラッチケーブル【SP武川】

クラッチワイヤーの伸びや動きに違和感を感じたら、早めに交換しておいて損はない。操作系は少しずつ劣化していくので、「こんなものかな」と慣れてしまいやすい部分でもある。

SP武川では760mmケーブルを使用するモンキー/ゴリラ用の現行品をラインナップ。レバーとケーブルをセットでリフレッシュできる製品がラインナップされている。価格:8580円

エンジン用ガスケット類【SP武川】

エンジンを分解するときに欠かせないのがガスケット類。オイル漏れや圧縮漏れを防ぐためにも、分解した箇所は仕様に合った新品ガスケットへ交換したい。

SP武川では現在もモンキー系エンジン用の補修ガスケット類をラインナップ。ただし、ノーマルエンジンなのか、武川製シリンダーやボアアップキットを組んでいるのかによって適合品が変わるため、使用しているエンジン仕様と品番を確認して選びたい。価格目安:4000円台~

メインハーネスキット【CFポッシュ】

古いメインハーネスは電装トラブルの元になりやすい。外から見ただけでは分かりにくくても、配線や端子の経年劣化によって通電不良を起こすこともある。

純正ハーネスが廃番だったり、入手できても高額だったりする場合、社外製の補修ハーネスが選べるのはかなり心強い。CF POSHでは、シリコンレクチファイヤー仕様の6Vモンキー/ゴリラに対応する純正リプレイスのメインハーネスキットをラインナップしている。純正ハーネス品番32100-165-010に対応する製品だ。価格:9680円

ショックアブソーバー S280【キタコ】

サスペンションの動きに違和感があったり、スプリングのサビが気になってきたら、思い切って丸ごと交換するのもあり。

キタコのS280ショックアブソーバーは現在も販売されており、モンキー/ゴリラ/モンキーBAJA(Z50J/AB27)、FI車にも対応。メッキ・メッキ仕様は6050円だ。

純正風の雰囲気を残しながら、足周りをリフレッシュできる定番アイテムだ。

古いからこそ「直せる選択肢」があるのは強い

こうして見てみると、モンキーの魅力はカスタムパーツの多さだけではない。

タンクやシート、マフラーといった外装系から、足周り、ワイヤー、電装、キャブレター、エンジン内部まで、「古くなったから交換したい」という要求にも社外メーカーが応えてくれている。

純正部品にこだわって復元するのももちろん楽しい。いっぽうで、「ノーマルっぽい姿で元気に走ってくれればヨシ!」なら、社外製補修パーツを上手に使うのも立派な選択肢だ。

古い50ccなのに、今も直して、いじって、走らせられる。

これもまた、キャブモンキーが長く愛され続ける理由のひとつなんだ。

※価格は2026年8月現在。仕様・価格・販売状況は変更になる場合があります。

※この記事は月刊モトチャンプ2024年3月号を基に加筆修正を行っています

【モトチャンプ編集部】