連載

MAZDA ROADSTER長期レポート

「そのままコースに入ってください」まさかの初サーキット

2026年7月に納車になったNDロードスターS。順調にマイレージを重ね、オドメーターは1700kmを超えた。まだ慣らし運転中だが、だいぶ「手足感」が身についてきた。やはりコンパクトなサイズはいい。

雨の切れ目にオープンにしてみる。秋の気配が感じられて気持ちいい。

問題は、雨続きで幌をおろすタイミングがほとんどないことだ。本当に雨ばかり。このシルバーウィーク中も台風の到来で身構えるしかない。

そんななか新しいモビリティエンタテインメント拠点である「PHIARO Mobility Hub」のオープニングイベントに出席する機会を得た。ここは、「ヒーローしのいサーキット」をリニューアルした場所。全長1.3kmのサーキットと新たに整備されたオフロードコースを持つ。ホスピタリティもバッチリで、お洒落な「M-TERACE CAFE」もある。

オンロードもオフロードも楽しめるサーキットを備えたモビリティエンタテインメント空間「PHIARO Mobility Hub」がオープン! | Motor Fan|自動車情報のモーターファン

「PHIARO」とは?「PHIARO Mobility Hub」とは? PHIARO(以下、フィアロ)グループは1939年創業の受託開発会社で、主に自動車(モビリティ)分野でクライアントと協力して次世代製品やサービスのコ […]

https://motor-fan.jp/headline/1623985/

9月16日も雨。東北道宇都宮ICまで雨のドライブとなった。高速道路は80km/h制限だ。雨の中、ロードスターを走らせるのは、あまり快適とは言えない。なぜなら、うるさいから。ソフトトップを叩く雨音、ウェット路面でのタイヤからの走行音で、車内はなかなか賑やかになる。まぁ、こればかりは仕方がない。

LSDもリヤスタビもない「S」でも、やっぱり楽しい

下りながら右→左→右と切り返しホームストレートに繋がる最終セクションのシケイン「DIVE WINDER」は「SHINOI RING」の醍醐味のひとつ。とても楽しい。

PHIARO Mobility Hubに着くと、先に取材を始めていた編集部員が、「そのままコースに入って走ってください。撮影しますから」と言うではないか。

「ええっ? コースレイアウトすら知らないのに。そもそもまだ慣らし運転中なのに……」

と言う筆者の言葉はあっさり無視され、そのままコースイン。コースはヘビーウェット。救いはコース上にほかのクルマがいなかったということ。

パワフルとは言えないロードスターにとって、とても楽しいレイアウト。

1周目はコースレイアウトを確認しながら慣熟走行。2周目から本格的にタイムアタック……なんてするわけもなく、節度を守った走行を心がけた。
なにせ雨である。

でも、楽しい。

もともと「サーキット走行はしないから、ヒラヒラ感が楽しいリヤのLSDなし、スタビライザーなし、のS」にしたのだが、図らずも初めてのサーキット走行となった。

我がNDロードスターSは、まだ慣らし運転中。走行距離に合わせて少しずつ上限回転数を引き上げてきたが、今回は6000rpmまで、と自分で決めた。

でも、楽しい。タイムを計測したり、誰かと競い合ったりするなら、Sでない方がいいかもしれないが、そうでなければSでも十分に楽しい。

「M-TERACE CAFE」ホスピタリティがしっかりしているものPHIARO Mobility Hubの魅力

撮影のために走行したので、速く走っても誰も褒めてくれないし(そもそも走れないけど)、万が一クラッシュして設備を壊したらせっかくのオープニングデーが台無しになる。ちなみに筆者が加入している三井ダイレクト損保の通常の車両保険は、サーキットでのスポーツ走行中の事故を基本的にカバーしない。レースをしているわけではなくても、である。しゃかりきになってもいいことはないのである。

雨の高速300km、燃費18.4km/Lをどう見る?

ここまでの平均燃費は13.8km/L。ロングドライブ比率が上がれば平均燃費はモード燃費の16.9km/Lへ近づいていくだろう。

我がNDロードスターSは、1740km走って平均燃費は13.8km/Lである。

ちなみにモード燃費は
WLTCモード燃費:16.8km/L
 市街地モード燃費:11.9km/L
 郊外モード燃費:17.6km/L
 高速道路モード燃費:19.7km/L

ちなみにごく最近受けた商品改良後は
WLTCモード燃費:16.9km/L
 市街地モード燃費:12.3km/L
 郊外モード燃費:17.4km/L
 高速道路モード燃費:19.7km/L

13.8km/Lはモード燃費の82.1%という達成率だ。
通勤や都内の買い物をすれば平均燃費は落ちていき、高速を使ったロングドライブをすれば伸びていく。今回のPHIARO Mobility Hubへの往復300kmは、まさにそれで、帰路の燃費は18.4km/Lだった。高速道路モードの93.4%。

ただし、今回の300kmはずっと雨。
雨で燃費はどう変化するのか、について以前Motor Fan illustratedの取材で自動車メーカーのエンジニアにお話しを伺ったことを思い出した。

曰く
「さまざまな要因で変化しますが、ごく単純に言うと雨の量が増えるにつれて燃費は悪化します。ざっくり言うと3mmの雨なら3%、5mmのなら5%、10mmなら10%くらい燃費は悪化すると思えばいいのではないでしょうか」
ということだった。

気象庁のHPによれば1時間の雨量が
10~20mm:予報用語で「やや強い雨」人の受けるイメージ:ザーザーと降る
20~30mm:「強い雨」どしゃ降り
30~50mm:「激しい雨」バケツをひっくり返したように振る
50~80mm:「非常に激しい雨」滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)
80mm以上:「猛烈な雨」息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感ずる
となっている。

スマホのアプリ「MY MAZDA」の画面がロードスターになった。いつもこうならいいのに。

この日の雨は、時折「やや強い雨」時折「強い雨」時折「弱い雨(3mm未満)という感じだった。高速道路モードに対するマイナス6.6%はきっと平均すると6.6mm程度の雨が降っていたから……なのかもしれない。

もちろん、「雨量1mm=燃費1%悪化」という単純な公式があるわけではない。速度や路面状態、タイヤ、気温、風などによっても変わる。それでも、雨が強くなるほどタイヤが路面の水を押しのけるための抵抗が増え、燃費には不利になる。

「非常に激しい雨」(50~80mm)だと、燃費はどうなるか? そもそもそこまでの雨が降ったら、クルマで出かけない(というは身の安全を最優先するべし)し、愛車を水害から守る予防措置をその手前からしておかないと。

台風が接近しています。皆さん、気をつけましょうね。

「PHIARO Mobility Hub×MotorFan」限定コラボステッカープレゼントキャンペーン。5種類のステッカーは、各100枚限定となります。無くなり次第プレゼントは、終了になります。

連載 MAZDA ROADSTER長期レポート

by MotorFan
業界人コラム 3時間前

サーキットは走らないつもりだったのに……NDロードスター最廉価『S』で初コースイン! 雨でも、やっぱり楽しい

by MotorFan
業界人コラム 2026.09.13

騒音規制前のロードスターSをあえて買った。ところが新型Sに乗ったら「ちょっと悔しい」ほど良くなっていた

by MotorFan
業界人コラム 2026.08.16

1ヵ月点検で下回りをじっくり観察! 納車900kmのNDロードスターはどう変わった?