ヨーロッパで支持者の多い台湾スクーターブランド!

KYMCO(キムコ)は台湾メーカーとして数多くのスクーターを排出してきた。古くはスーパー9、そしてレーシングS/キングといったスポーツタイプのほか、グランドディンクやエキサイティングシリーズ、AK550などのクルージング向け、いわゆる“ビグスク”まで幅広く網羅。現在、日本では6機種が発売されている。いずれにせよトレンドを押さえたラインナップと、実用性も加味したディテールは普段使いで重宝し、アジア圏のほか欧州、とくにフランスやスペインでも高い人気を博している。

そんなキムコの動向が気になるEICMA2026ブースでは、KYMCOグループ会長の柯春平氏が登壇して新型2機種がお披露目。その内の一台、X-TOWN S350についてご紹介しよう。
実用性も加味したハイクオリティでスキのない作り!

『プレミアムアーバンツーリングスクーター』と謳い、コミューターに求められる要素を一気に盛り込んでいるのが自身の現れだろう。X-TOWNシリーズは2022年に欧州でX-TOWN CT300が発売され、車体周りを共通とする250及び125版が日本市場でリリース。戦闘的なフォルムとコスパ抜群の仕上がりで話題を集めた。
新開発の水冷321㏄エンジンを搭載
その後継機(派生?)として名乗りを上げたのが新作のX-TOWN S350だ。排気量からしてもわかる通り、Downtown GT350の設計も取り入れられており、Euro 5+規格対応の水冷4スト単気筒321㏄4バルブエンジンを搭載。最高出力は7000rpmで約28ps、最大トルクは550rpmで30.8Nmを発揮する。
屋台骨も改めてパフォーマンスを向上

新設計のフレームは従来比で15%(3kg)の軽量化を達成。さらに剛性面でも15%アップしており、タフネスと機動力を両立しているという。ホイールベースは据え置きの1500㎜サイズに収め、やや短めの軸間距離は安定感を持たせながらクイックなライディングが楽しめそうだ。なお車重は約187kg、シート高は800㎜となっている。
大容量トランクや2個のUSBポートが便利
実用面だと、重要なシート下収納スペースは容量が約42Lと十分に有しており、フルフェイスとジェットタイプのヘルメットが一度に入れられるとのこと。また、室内にはUSB-C3.0ポートを採用。グローブボックス内と合わせて二つのUSBポートが備わっている。
大型のTFTメーターは視認性バッチリ!

燃費性能については公表されていないが、燃料タンク容量は13.3Lに拡大されており、航続距離はかなり伸ばせそうな気配だ。他にも走行風を低減してくれるロングスクリーンや7インチの大型フルカラーTFTメーター、キーレスシステムなどで快適なライディングをサポートしてくれる。

足周りもきっちり仕上げた
足周りでは、フロントが15インチ、リヤ14インチの異径サイズとなり、直進安定性と旋回性を両立。ブレーキは前がφ260㎜、後φ240㎜ディスクを備え、もちろんABSを標準装備している。TCS(トラクションコントロール)は滑りやすい路面で威力を発揮してくれる。

サスペンションについてはフロントが100㎜、リヤ108㎜と十分なストローク保ち、リヤショックは5段階のプリロード調整が可能。
日本向けの250仕様に期待!
X-TOWN S350は、主に欧州や東南アジア向けと思われるが、他のキムコ製スクーター同様、日本独自規格として250㏄クラスの開発も期待される。ビッグスクーターのムーブメントは遠い過去だが、実際は街乗りからロングツーリングまでラクにこなせる“コンフォート”が魅力だ。日本でもぜひ発売して、スクーターカルチャーの起爆剤になってほしい!


