LEXUS LX
×
MERCDES-BENZ GLS
車内のあらゆる面でLXを圧倒するGLS




ボディサイズはGLSの方が大きく室内空間も広い。GLSは大柄なLXよりもさらに全長が110mmも長く、この差が両車に多くの違いをもたらしている。
GLSの2列目はシートを最前端までスライドさせた状態でもLXより広い前後長を確保しており、3列目の膝まわり/頭上空間も圧倒的に広い。補助席どまりと言わざるを得ないLXの3列目シートに対し、GLSは小柄な女性や子供であれば大きなウィンドウによる開放感も相まって快適な空間となるだろう。
荷室空間もGLSの方が圧倒的に広い。7人乗車時の荷室容量はLXが約140リットルであるのに対してGLSは約355リットルで、3列目シート格納時はLXの833リットルに対してGLSは1350リットルとなる。2列目シート格納時の容量は1720リットルと2400リットルで、GLSの方が遥かに広大だ。
両車の違いはシート類の電動操作にも見られる。GLSはシートスライド/リクライニング動作、シート可倒/復帰動作などの操作すべて電動だが、LXは一部操作が手動となっている。使いやすさはともかく、快適性や上質感ではGLSが大きくリードしていると言えよう。
レクサス LX700h
ボディサイズ=全長5100mm×全幅1990mm×全高1895mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=2760kg
タイヤサイズ=265/50R22(前後)
メルセデス・ベンツ GLS450d 4MATIC
ボディサイズ=全長5210mm×全幅1955mm×全高1825mm
ホイールベース=3135mm
車両重量=2590kg
タイヤサイズ=275/50R20(前後)
LX700hの燃費向上は約1km/Lどまり…その理由は?


LX700hには、ガソリンモデルと同じく最大トルク650NmのV型6気筒3.5L ターボエンジンが搭載される。対するGLSの450dは最大トルク750Nmの3.0Lディーゼルターボエンジンだ。アシストモーターの最大トルクはLXが290NmでGLSが200Nmとなる。車両重量も含めて考慮すると動力性能はGLSが優勢と言えそうだ。
両車のWLTCモード平均燃費はLXが9.3km/Lで、GLSが12.0km/Lとなる。LXのガソリンモデルに比べてLX700hの燃費の向上は全速度域で1km/Lほどであり、燃料タンク容量はガソリンモデルの80Lから68Lへと変更されている。単純計算による航続可能距離はガソリンモデルとほぼ同等の数値を維持しているが、給油回数が抑えられるのは90Lの燃料タンクを持つGLSの方となる。
LXに搭載されたハイブリッドシステムはシリーズパラレル方式のTHS-IIではなく、シングルモーターのパラレル方式だ。クラッチ機構を備えることで併用加速はもちろん、エンジン単独およびモーター単独での走行も可能となっており、万が一のシステム故障時に備えてエンジン単体でも駆動できるように配慮されている。
LX700hは、あくまでオフロードカーとしての機械的信頼性を担保したまま走行性能の向上を図ったモデルと言えるだろう。燃費への寄与は小さいが、発進時の転がり出しや悪路における微低速走行時のモーター駆動は大きな恩恵となるはずだ。
レクサス LX700h
エンジン形式=V型6気筒ガソリンターボエンジン+モーター
排気量=3444cc
最高出力=408ps/5200rpm
最大トルク=650Nm/2000-3600rpm
トランスミッション=10速AT
駆動方式=4WD
メルセデス・ベンツ GLS450d 4MATIC
エンジン形式=直列6気筒ディーゼルターボエンジン+モーター
排気量=2988cc
最高出力=367ps/4000rpm
最大トルク=750Nm/1350-2800rpm
トランスミッション=9速AT
駆動方式=4WD
レクサス LXの開発コンセプトは「世界中のどんな道でも楽に・上質に」


LX700hの価格はガソリンモデルよりも140万円高い1590万円となる。対するGLS 450d 4MATICは1530万円だ。LXよりも安価であるうえ、乗り心地や居住性、機能性になど多くの点でGLSの方が優れている。
GLSにオプションの“Eアクティブボディコントロール”を追加すれば、常に車体をフラットに保つようにエアサスが車高を自動制御してくれるほか、車体を上下動させてスタックからの脱出を助ける機能も備わる。広大な室内空間と高い快適性を備えたSUVを所望するのであれば、GLSに並ぶクルマは多くない。
ボディオンフレームとなるLXは、ただでさえ室内空間や乗り心地において不利な構造だ。それにも関わらず、乗り心地は並のSUVにも劣らない。高い快適性を備えたうえで圧倒的な悪路走破性と信頼性を有していることこそがLXの美点といえるだろう。
また、LXは今回の改良でボディ前端やステアリングの支持部の剛性強化が図られ、新構造のキャブマウントを採用することでボディオンフレーム特有の揺れや振動を低減したほか、電子制御ダンパーの構造も見直され突き上げ感も抑えられている。
日本の一般的な道路環境ではLXのポテンシャルを活かしきることは難しい。しかし、そのオーバースペックぶりがもたらす所有満足感はGLSをも上回るはずだ。
車両本体価格
レクサス LX700h:1590万円
メルセデス・ベンツ GLS450d 4MATIC:1530万円
