高い人気と販売台数を維持 四輪制御と運転支援を強化

登場は2007年だから、すでにかなりの長寿モデルだ。19年に、一度ビッグマイナーチェンジを実施。中身も大きく変わったが、その際は見た目の変化が大いに話題となった。24年には2万台近くを販売し、25年も月販2000台を大きく超えた月が度々あったというからたいしたものだ。人気が衰える気配がない。
エクステリア




そんなデリカD:5がまたしても大幅改良を実施した。ポイントとして、内外装デザインの変更、待望の四輪制御技術「S-AWC」の搭載、運転支援技術「e-Assist」の機能強化などが挙げられる。エクステリアは持ち前の力強いイメージにさらに磨きが掛けられた。フロントグリルや前後バンパーをシンプルで立体感のある力強いデザインとしたほか、リヤゲートの「DELICA」ロゴがガーニッシュ内へ取り込まれた。印象としては、弟分である最新デリカミニとの共通性も見て取れる、よりシンプルでプレミアム感のあるデザインとなった。
乗降性



ボディサイドにはワイドで安定感のある足まわりと高い走破性を想起させる新採用のホイールアーチモールに加え、力強さを強調し、ギア感を高めた新デザインの18インチアルミホイールを採用した。ボディカラーは、人気のソリッド調のグレーに、光の当たり方によりブルーのハイライトが映る特別なカラーのムーンストーングレーメタリックを採用したブラックマイカとのツートーンにも注目だ。これにより、ツートーン5色、モノトーン4色の全9色展開となった。
インストルメントパネル

インテリアは、先進性とギア感、プレミアム感の向上が図られた。8インチカラー液晶ディスプレイメーターを採用したほか、金属調アクセントを用いたインストルメントパネルとされている。センターパネルは傷つきに配慮したダークグレーになり、シートには「CHAMONIX」でも好評の撥水機能付きスエード調素材と合成皮革のコンビネーション生地が採用されている。走行性能面では、「S-AWC」が搭載されたことが今回の改良における最大のポイントと言っても良いだろう。ミニバンにこうした機構を採用した例は他に心当たりがない。同様に、NORMAL/ECO/GRAVEL/SNOWといった、路面状況に応じて最適な走行を可能とする4つのドライブモードのほか、ヒルディセントコントロールが新たに採用された。
居住性



e-Assistについても、安全性能や利便性の向上が図られた。例えば、衝突被害軽減ブレーキシステムは新たに自転車の検知が可能となったほか、誤発進抑制機能は後退時にも対応するようになった。また、意外やこれまで設定がなく要望が多かったという、前後バンパーに装着したソナーにより車両付近の障害物の存在をメーター表示と音でお知らせする「パーキングセンサー」がようやく追加された。
うれしい装備






マイナーチェンジ 25年12月18日
月間販売台数 2141台(25年6月~11月平均)
WLTCモード燃費 12.9km/ℓ

ラゲッジルーム



さらに「マルチアラウンドモニター」も大幅な機能と性能の向上が図られるなど、利便性が増している。惜しいのは、やはり今回も車線維持系のステアリング制御が設定されなかったこと。そればかりは、やはりプラットフォームを刷新しないことには難しいようだ。


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