GARAGE521・STYLO

GARAGE521の店主である若尾祐基さんは、学生時代に友人からもらった1台のスーパーカブにより人生を激変させた人だ。群馬県から京都府までカブで自走したことで、そのタフネスさと走りの良さに魅了された。それからは単に乗るだけでなく、幼少期から備わる美術センスを活かしてカスタムを始める。「いかにカブらしさを払拭するか」を追い求め、いつしかカスタムビルダーに成長。詳しいエピソードは前回の記事を参照してほしいが、今回からは若尾さんが突き詰めてきたカスタムカブを何度かに分けて紹介したい。

まず1台目はGARAGE521らしさが最も感じられるフラッグシップモデルである「STYLO」。言われなければスーパーカブだと気付かない人もいるであろうスタイルは、18インチのファイアストンタイヤをおそらく世界で初めてスーパーカブに履かせたことが最大のポイント。大径タイヤを履かせるためにフロントフォークやスイングアームは他車から流用しつつ加工してロングホイールベース化させたことで実現している。ベースのスーパーカブより長く重くなるため、50ccベースでも製作可能だが明らかにパワー不足。GARAGE521では車体の製作と同時にボアアップを推奨している。50ccベース車込みでの販売価格は72万円(税別)で、ボアアップするなら別途費用が必要。じっくりとそのスタイルをご覧いただきたい。




GARAGE521・オフロードカブ

2台目に紹介するのはGARAGE521のホームページにも載っていないコンプリート車両「オフロードカブ」。その名の通りオフロードタイヤを履かせて路面を選ばない走破性を得たモデルだ。スーパーカブにはメーカーカスタムとしてCTシリーズなどのオフロードを強く意識したモデルが存在する。だが GARAGE521が手掛けると、こうも変わるといった好例だ。

基本的なスタイルはカブの特徴であるレッグシールドやチェーンケースなどを外すことで構成される。最大のポイントであるタイヤはティムソンTS808の2.75-17サイズで、ブロックタイヤを履かせることでフロントフェンダーは外されている。またリヤフェンダーをカットするのもGARAGE521の基本スタイル。タイヤが太いため、やはりボアアップがオススメとなっている。





GARAGE521・Basic521

最後に紹介するのがGARAGE521で最も人気の高いコンプリート車両である「Basic」。人気の理由は32万円(税別)という低価格であることが大きい。前回の記事でも触れたが、車両を持ち込んで同様のカスタムを施す場合、分解していく段階で不具合や故障が発覚するケースが多い。そうなるとカスタムだけでなく修理などの作業が加わるため、それなら車両込みで購入するのがお得であることが多い。50ccのベース車両はGARAGE521で大量にストックしてあるため、車両込みであれば故障個所の修理などは予算に加わることはないのだ。

このBasicでもバーハンドル化や灯火類の変更、太足タイヤといった一通りのカスタムが施されている。これらの作業に必要なパーツはGARAGE521で販売もしているため、腕の覚えのある人ならパーツを揃えて同じようなカスタムカブを作ることも可能だろう。Basicの場合、シートやマフラーは純正そのままであり、ボディもベース車両のままの塗装であるため、傷や汚れなどの個体差がある。一度このBasicでカスタムカブを味わい、追加でカスタムを施していくのも楽しめることだろう。





「遊び心あふれる秘密基地から生まれる、『カブらしくないカブ』。GARAGE521が放つプロの造形」 | Motor Fan|自動車情報のモーターファン
