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今日は何の日?

■ダイハツとトヨタが初めて共同開発したブーン/パッソ

ダイハツ「ブーン」/トヨタ「パッソ」

2004(平成16)年6月7日、ダイハツから「ブーン」、トヨタから「パッソ」が発売された。ダイハツは1998年にトヨタの連結子会社となり、初めて共同開発したのがリッターカー「ブーン/パッソ」であり、トヨタの車両企画力とダイハツが持つ小型車の開発・生産ノウハウを結集して開発された。

ダイハツ「ブーン」/トヨタ「パッソ」両車の開発陣

1967年の業務提携以降、連携を深めたダイハツとトヨタ

1967年、トヨタ/ダイハツ業務提携調印

ダイハツとトヨタは、1967年11月に業務提携を締結。トヨタはダイハツとの協力でラインナップを強化し、一方のダイハツは国内での販売力強化や生産委託などの効率化によって経営基盤の安定化を図るという狙いがあった。提携覚書には、ダイハツはトヨタグループの一員になるが、経営の自主性は維持すると明記されていた。

1969年、トヨタとダイハツの提携第1号車「コンソルテ」のラインオフ式

以降、新車開発・生産委託・部品共用化など幅広い分野で協力関係が進展。ダイハツは、1969年4月に提携第1号車となるパブリカのボディにダイハツエンジンを搭載した「コンソルテ」、1974年11月には「カローラ」のエンジンなど主要コンポを流用してダイハツ独自のデザインを採用した「シャルマン」を発売した。

974年11月にデビューしたダイハツ初代「シャルマン」。画像はシャルマン 1400ハイカスタム

その後も、両車の混流生産やダイハツからトヨタへのOEM供給が本格化。1998年9月には、トヨタがダイハツの株式の過半数を取得することで、ダイハツはトヨタの連結子会社となった。これにより、ダイハツの役割は“トヨタのスモールカー戦略の実働部隊”へとシフトした。

そして2016年8月には、トヨタがダイハツの株式を100%取得して、ダイハツはトヨタの完全子会社となった。

ダイハツの子会社化を機に開発が進められたブーン/パッソ

ダイハツ「ブーン」/トヨタ「パッソ」

1998年にダイハツがトヨタの連結子会社になったのを機に、トヨタにおける最小コンパクトカー、ダイハツにとっては上級コンパクトカーとなるリッターカー「パッソ/ブーン」の開発に着手した。

2004年6月にデビューしたダイハツ初代「ブーン」
2004年6月にデビューしたダイハツ初代「ブーン」

開発に際しては、トヨタが企画とマーケティングを、小型車の開発ノウハウに長けているダイハツが開発と生産を担当。パッソは、トヨタがダイハツに新型のコンパクトカーを委託するという形で行なわれ、一般的なOEMとは異なり、製造事業者および車両形式はそれぞれのものが付与された共同開発車という位置付けである。

2004年6月にデビューしたトヨタ初代「パッソ」
2004年6月にデビューしたトヨタ初代「パッソ」

ブーン/パッソは、2004年6月のこの日に同時にデビューした。“イカツかわいい”をキーワードに2BOXボディで丸みのある面構成にエッジの効いたキュートなスタイリングを採用。インテリアは、“シンプル&クリーン”をテーマに、洗練されたデザインとともに機能性に富む室内空間が実現された。

ダイハツ「ブーン」搭載の1.0L 直3エンジン
ダイハツ「ブーン」に搭載された2種エンジン

パワートレーンは、最高出力71ps/最大トルク9.6kgmを発揮する1.0L 直3 DOHC、90ps/12.6kgmの1.3L 直4 DOHCの2機種エンジンと、電子制御4ATの組み合わせ。駆動方式はFFとフルタイム4WDが選べた。

ダイハツ「ブーン」のコクピットまわり

車両価格は、ブーンとパッソは同一価格で94.5万~130.2万円(1.0L車)/111.3万~117.6万円(1.3L車)に設定された。使いやすくて運転しやすいブーン/パッソは、軽のハイトワゴンが人気を獲得していた中でも、リッターカーとして存在感をアピールして好調な販売を記録した。

ダイハツ「ブーン」のラゲッジスペース
ダイハツ「ブーン」のラゲッジスペース
ダイハツ初代「ブーン」の居住性、乗降性

人気だったブーン/パッソも3代目で生産終了

2010年2月にデビューしたダイハツ2代目「ブーン」
2010年2月にデビューしたトヨタ2代目「パッソ」

2010年2月、初めてのモデルチェンジで初代同様に共同開発された2代目「ブーン/パッソ」がデビューした。好評だった初代のイメージを継承しながらも、メインターゲットは女性に設定された。したがって、女性でも運転しやすいように良好な視界を確保し、さらにリバース連動助手席ドアミラーやバックモニターも設定するなどして、目論見通り女性から支持されて初代の人気を引き継いで販売は順調に滑り出した。

2016年4月モデルチェンジした3代目「ブーン/パッソ」。見た目はだいぶ違う
2016年4月モデルチェンジした3代目「ブーン/パッソ」のサイドビュー

2016年4月には、3代目「ブーン/パッソ」にモデルチェンジ。3代目は、ダイハツ主導で企画から開発、生産まで担当したため、それまでの共同開発車ではなく、パッソはブーンのOEMモデルとなった。

2016年4月モデルチェンジした3代目「ブーン」
2016年4月モデルチェンジした3代目「パッソ」

そのため、3代目はダイハツの軽開発で培った低燃費技術が積極的に採用された。コーストストップ機能付アイドルストップ、回生充電制御などの低燃費技術“e:Sテクノロジー”を採用することによって、優れた燃費が達成された。しかし、ブーン/パッソの人気も2代目後半から、右肩下がりの状況が続き、結局2023年9月をもって生産を終了した。

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2016年11月にデビューしたダイハツ「トール カスタムGターボ」

ブーン/パッソの低迷は、2016年11月デビューしたコンパクトハイトワゴン「トール(ダイハツ)/ルーミー(トヨタ)」と、2020年2月にデビューした「ヤリス」の人気によるところが大きい。トール/ルーミーは、背が高く室内空間が広くスライドドアを装備した実用的なファミリカーとして、またヤリスは扱いやすいお洒落なエントリーモデルとして大ヒットしたため、ブーン/パッソの存在感が薄れ一部のユーザーが流れてしまったのだ。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかもしれない。

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