新たな排出ガス基準に対応の改良型V6エンジンを採用、将来的なハイブリッド化も視野に
ホンダのミッドサイズピックアップトラック「リッジライン」が、排出ガス規制への対応を理由に約18か月間生産を停止する見通しであることがわかった。

海外メディアによると、現行モデルに搭載される3.5L V6エンジンは今後の厳格化される排出ガス規制への対応が難しく、ホンダはエンジン改良ではなく、次世代モデルの開発へリソースを集中させる方針だという。

リッジラインは北米専用モデルとして展開されるミッドサイズピックアップで、パイロットやパスポートと共通のプラットフォームを採用。最高出力280psを発生する3.5L V6エンジンと4WDシステムを組み合わせ、最大約2.3トンの牽引能力を備える。
日本では未導入ながら、近年のアウトドア人気やSUVブームを背景に導入を望む声が増加している。さらにホンダは、米国自動車の認証特例制度を活用し、「インテグラ Type S」や「パスポート トレイルスポーツ エリート」の日本導入を決定しており、リッジラインの国内投入にも期待が高まっていた。
しかし、Automotive Newsによると、リッジラインの生産は2026年第4四半期に終了し、2028年第3四半期まで休止される見込みだ。この期間中、工場の生産能力はパスポートやオデッセイの増産に振り向けられるとしている。
一方で、この生産休止は単なる調整期間ではないようだ。ホンダはリッジラインの大幅刷新を計画しているとみられ、現行型が2016年デビューであることを考えると、フルモデルチェンジの可能性が高い。
関係者によれば、新型ではデザイン刷新に加え、新たな排出ガス基準に対応した改良型V6エンジンを採用するほか、将来的なハイブリッド化も視野に入れているという。
ホンダは海外メディアに対し、「リッジラインは当社ラインアップにおいて重要なモデルであり、今後も重要な役割を担い続ける」とコメントしており、販売継続への強い意欲を示している。
もっとも販売面では苦戦も見られる。今年第1四半期の販売台数は1万980台にとどまり、このペースでは年間約4万台規模となる見込みだ。一方、ライバルのトヨタ「タコマ」は同期間に6万9263台を販売しており、大きな差をつけられている。
そのため次期リッジラインには、商品力の大幅な向上が求められる。特に2030年以降に導入が予想される大型車向けハイブリッドシステムとの組み合わせは、有力な進化ポイントとなりそうだ。
日本導入が実現するとしても、次世代モデル登場後の2028年以降になる可能性が高い。ホンダがどのような新型リッジラインを投入するのか、そしてハイブリッド化によって競争力を高められるのか、今後の動向に注目したい。






