1967年(昭和42年)に量産型のモンキー「Z50M」が発売。2018年7月には125ccになって復活するなど、モンキーは常に進化を遂げてきた。ここでは中古車市場でのタマ数も豊富な、6V電装を採用した1974年~1988年発売の通称“6ボルトモンキー”の中でも、特に貴重な限定バージョンをご紹介しよう。 REPORT●北秀昭(KITA Hideaki) PHOTO●4ミニ.net http://4-mini.net/
歴代限定モデルとは対照的な、落ち着いたフォルムの「ホワイトスペシャル」
レーサーレプリカが全盛、日本中でバイクブームが巻き起こっていた1988年(昭和63年)。ド派手なピカピカ系の外観とは異なり、清楚で落ち着いた雰囲気に仕上げられた限定モデル「ホワイトエディション」が登場。 このモデルはキャンディーレッド&アイボリーのツートンカラーを施した標準モデル(Z50JJ)とともにリリース。ガソリンタンクはパールミルキーホワイトをベースに、中央をゴールドにペイントし、フレーム、スイングアーム、ライトケース、フロントフォーク、サイドカバー、ホイール、ハブ、リヤショックスプリングなど細部までホワイト塗装を実施。 標準モデルとは異なるシルバーカラーのシートは、東京リミテッドやゴールドにも採用されたカスタム度の高いクロス模様のスペシャルシートがチョイスされている。
有力なウイング店でしか扱えなかった貴重な「ブラックモンキー」
1990年(平成2年)に登場したブラックカラーのワイルドなリミテッドエディション、通称「ブラックモンキー」。モンキーは1985年(昭和60年)にブラックカラーのスタンダードモデルが発売されているが、フリークの間ではこのモデルが“正統なブラックモンキー”だとされる。 ブラックモンキーが初お目見えしたのは1990年、年間販売台数で好成績を収めたホンダウイング店の関係者が集まった新春大会。同大会にて予約を受付けしたのがこのブラックモンキーだった。 同車は単なる限定モデルではなく、極一部のウイング店でしか取り扱えなかったという点が最大のポイント。現況、中古市場でのタマ数は極少状態。お宝度もリジッドサス時代のモンキーに次いで高額なのではないかと推測される。
清楚な限定ホワイトスペシャル
1988年(昭和63年) Z50JJ

●スペック 全長:1340mm/全幅:600mm/全高:845mm/乾燥重量:58kg/燃料タンク容量:5L/エンジン形式:空冷4サイクルOHC単気筒49cc/最大出力:3.1ps/7500rpm/最大トルク:0.32kgm/6000rpm/変速機:4速リターン/クラッチ形式:マニュアル式/タイヤサイズ:前後3.50-8/発売価格(当時):12万5000円
外装はもちろん、フレーム、スイングアーム、リヤサススプリングまでホワイトでまとめられた限定特別仕様モデル。シートは存在感溢れるシルバーのクロス模様。価格は12万5000円(当時)。 インターネットの中古車検索サイト&オークションサイトで探してみたところ、ヒット数はわずか1台(折り畳み式からバーハンドルに交換済)。程度の良いノーマル車は極めて少ないのではと予想される。
★筆者調査による中古車の一例 タマ数:極少 保管場所:中古車店舗内 程度:中 走行距離:不明 価格:12万円
1988年(昭和63年)を振り返る ★主な出来事 ・日本初の屋根付球場「東京ドーム」完成 ・昭和天皇の容態悪化。国内で自粛ムード続く ・リクルート事件 ★流行語 ・オタク ・しょうゆ顔、ソース顔 ・渋カジ ★ヒット曲 ・光ゲンジ「ガラスの十代」 ・長渕剛「乾杯」 ・吉幾三「酒よ」
すべて黒塗りのブラックモンキー
1990年(平成2年) Z50JL

全国の有力ウイング店しか扱えなかったという“伝説の”リミテッドエディション、通称「ブラックモンキー」。外装だけでなく、エンジンやホイール、ハブまでも黒色に塗装。価格は13万2000円(当時)。 つい先日、インターネットの中古車検索サイト&オークションサイトで検索調査したところ、ヒットした件数は0。他の限定モデルよりも高年式だが、中古市場のタマ数は極少である模様。程度良好なノーマルは、かなりの高額で取り引きされていると予測される。
★筆者調査による中古車の一例 タマ数:極少 保管場所:- 程度:- 走行距離:- 価格:-
1990年(平成2年)を振り返る ★主な出来事 ・東西ドイツが45年ぶりに統一 ・任天堂が「スーパーファミコン」発売 ・大阪で「花の万博」開催 ★流行語 ・ジュリアナ東京 ・おやじギャル ・アッシーくん ★ヒット曲 ・「おどるポンポコリン」BBクイーンズ ・「会いたい」沢田知可子 ・「OH YEAH!」プリンセス・プリンセス
6Vエンジンと12Vエンジンの違いはココ

6Vエンジンのジェネレーター部。

6Vエンジンのジェネレーターカバーを取り外したところ。

12Vエンジンのジェネレーター部。

12Vエンジンのジェネレーターカバーを取り外したところ。
上記の「ホワイトスペシャル」や「ブラックモンキー」のような限定モデルは稀少で高額だが、一般的にスタンダードな6Vモンキーは、中古車市場のタマ数も豊富。しかも高年式の12Vモンキーに比べ、比較的安価で入手できるのがポイントだ。 6Vモンキーと12Vモンキーの違いを見極めるには、まずエンジン左側にあるジェネレーターカバーをチェック。基本的にカバーの中にあるフライホイールの接触を回避する丸い部分が小さければ6V、大きければ12V。6Vよりも発電量の多い12Vは、発電機でもあるフライホイールが大きいのが特徴だ。 モンキーのフレームは、ホンダの横型OHCエンジンであれば基本的に6Vでも12Vでもカブ用でもダックス用でも搭載可能。中古車の場合、フレームナンバーは6Vだがエンジンは12Vなんて場合もある。中古車を購入する場合は注意しよう。
