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今日は何の日?■長い歴史を持つカムリの10代目登場もラストモデルに

2017年(平成29)年7月10日、トヨタのミッドサイズFFセダン「カムリ」が10代目へとモデルチェンジした。10代目は、TNGAに基づいて一から設計されて大きく進化。北米では変わらぬ人気を獲得したが、セダン市場が縮小した日本では販売が伸びず、カムリはこの10代目を最後に日本での販売を終了した。
スポーツセダンとして登場した初代カムリ

1980年1月、2代目「カリーナ」をベースにしたスポーティなミッドサイズセダン「セリカ・カムリ」が誕生した。ベースになったのはカリーナだが、フロントグリルは「セリカXX」と同じメッキ製T字バーのグリル、ホイールデザインは「セリカ」と共通で、セリカの多くの部品が流用された。
パワートレーンは、最高出力88ps/最大トルク13.3kgmを発揮する1.6L 直4 SOHC、95ps/15.0kgmの1.8L 直4 SOHCの2種エンジンと、5速/4速MTおよび3速ATの組み合わせ。駆動方式は、初代はFRだった。
セリカのセダン版として登場したセリカ・カムリだったが、スポーティなセリカの名を冠していた割に、ややパワー不足と評価され国内販売は期待されたほど伸びなかった。
結局、セリカ・カムリは1982年にベースのカリーナがモデルチェンジしたため、2年の短命で販売を終え、セリカの冠を外した2代目「カムリ」にバトンを渡した。
トヨタ初の横置きFFレイアウトになった2代目カムリ

1982年3月に2代目となったカムリは、当時ブームに火が付いていた“ハイソカー”を意識した直線基調のシャープなスタイルを採用。最大のアピールポイントは、何といってもFRからトヨタ初の横置FFレイアウトに変更されたこと、これにより当時のFR車「クラウン」を凌ぐ広い室内が実現されたことだった。
パワートレーンは、セリカにも搭載されていた100ps/15.5kgmを発揮する1.8L 直4 SOHCと5速MTの組み合わせ、車重が比較的軽かったので2.0Lクラスの走りを実現。2代目は、スポーティなスタイルとハイソカーブームが相まって、FFミッドセダンとして人気を獲得することに成功した。
さらに、このモデルから兄弟車「ビスタ」が加わった。
3代目以降、北米を意識してボディは拡大
続く3代目は、1986年8月に登場。人気絶頂だったハイソカーマークII三兄弟を思わせるようなスタイルとなり、V6エンジンも加わった。1990年7月にデビューした4代目は、カムリ/ビスタにおいて日本国内仕様と輸出および海外生産仕様が分けられた最初のモデルとなった。
5代目は1994年7月に登場し、開発終盤期とバブル崩壊時期が重なったこともあり、主として内装素材などにコストダウンが目立つモデルとなった。
そして1996年12月にデビューした6代目で、ついに日本国内専用モデルがなくなり、全車北米仕様と同じボディとなる。これにより、ボディサイズは大きくなり、特に全幅は同時期の「クラウン」を上回るサイズとなった。その後、2001年9月に登場した7代目、2006年1月に登場した8代目、2011年9月に登場した9代目と、ボディは大型化を続けた。

TNGAをベースに、ハイブリッド専用モデルの10代目


そして2017年7月のこの日、カムリは10代目へとモデルチェンジした。最大の特長は、トヨタの新しい設計思想TNGAに基づいてプラットフォームやパワートレーンなどすべてが一新されたこと。
スタイリングは、スポーティでエモーショナルなフォルムとなり、広い室内空間を確保したパッケージングが魅力だった。インテリアも高級感が増し、運転席回りではカラーヘッドアップディスプレイや7インチのマルチインフォメーションディスプレイといった最新の情報表示機能が目を引いた。


ハイブリッドシステムは、最高出力178ps/最大トルク22.5kgmの2.5L 直4 DOHC(ダイナミック・フォース・エンジン)とプリウスと同じリダクション機構付THS II(モーター:120ps/20.6kgm)の組み合わせ、駆動方式はFFのみ。これにより、優れた動力性能と低燃費が達成された。

また、“Toyota Safety Sense P”が標準装備され、安全技術の充実も大きなセールスポイントとなった。
車両価格は、329.4万/349.92万円/419.58万円の3グレード。カムリは、低迷する国内セダンの中では比較的堅調な販売台数をキープしていた。しかし、その後徐々に販売台数は落ち込み、2023年12月に国内販売を終了した。

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ミッドサイズのFFセダンとして長く存在感を示していた「カムリ」が43年の歴史に幕を下ろした。しかし、販売を止めたのは国内販売だけで、人気の北米などでは11代目が登場し、相変わらず好調な販売を続けている。カムリは、トヨタだけでなく日本メーカーの悩みの種である“日本市場と世界市場の好みの乖離”が顕著なクルマのひとつである。
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