オリジナル車高調はすべて
スウィフトのスプリングに

同じレートでも交換するだけで違いがわかる。国内外のチューナーやドライバーから高く評価されるスウィフトのスプリングは、100年を超える長い歴史を持つメーカー『東京発条製作所』が手掛けている。

川崎俊英といえば東北のレジェンド。自身のレース車両に備えたことがきっかけで性能に惚れ込み、オリジナルの車高調キットにはすべてスウィフトのスプリングを使っている。ドライバーとチューナーの両面から魅力を伺った。

スウィフトが出てきた当初からいわれているのが、スプリングの軽さ。それによって、入力に対する初期の反応がマイルドだったり、ビギナーでも挙動がつかみやすかったりというメリットを得ている。また、スプリングはいわゆるバネ下に相当するため、軽量化の効果も大いに期待できる。素材は軽さに加えて耐疲労性、耐久性に優れた、高強度シリコンクロム鋼を採用。

「最大の武器はやっぱり軽さ。スプリングはバネ下に相当するからブレーキやタイヤの負担が減るし、ハンドリングも素直というかリニアになり、速く安全に走れるようになる。そしてレートに忠実というか製品の精度が抜群に高いので、セッティングを出しやすいのも大きな武器だと思う」

Kパワーズには車高調キットの仕様変更に関する相談も頻繁に寄せられるが、スプリングによっては表記どおりのレートが出ていないこともあり、そんな場合は、スウィフトへの交換だけでも、まるで別モノのように乗りやすくなるそうだ。それこそが高精度の証であり、長きにわたる愛用の最大の理由。

普段から意識している人は少ないかもしれないが、スプリングも長く使っていればヘタリは避けられない。スウィフトは軽さを実現するため細い線径を採用するが、耐久性は他メーカーと比較して遜色ないどころか、むしろ経年劣化が極めて少ないと感じている。

さらに耐久性の高さも挙げられる。「スウィフトのスプリングは軽量化のため線径が細めだが、ヘタリが少なく、カスタマーに安心して薦められる」という。

スプリングとして高性能であることは当然ながら、つくり込みの美しさや丁寧さも評価ポイント。画像はKパワーズのオリジナル荒巻きスプリングだが、切断面は滑らかで下部には異音を抑えるラバーが巻かれている。サーキットでの速さやセッティングには影響ないかもしれないが、細部に至るまで、ものづくりに対する妥協のないこだわりに大きく共感。それもあって、スウィフトを選んでいる。

多彩なラインアップや納期の早さも大きな魅力。幅広いバネレートや自由長は軽自動車から重量級車までカバー、φ60とφ65の内径は多種多様な車高調キットに使え、リーズナブルな価格帯もオススメの理由。カスタマーは比較的安価なコストで、セッティングの楽しさと奥深さを味わうことができる。

「2kg/mmの違いでも体感しやすく、個別対応の早さも見逃せないメリット」と語る。

DG-5製KパワーズGR86用オリジナル車高調キット

DG-5をベースに仕上げるKパワーズのGR86用オリジナル車高調キットはしなやかな動きと高い路面追従性による扱いやすさがウリ。スウィフトによる恩恵はそこにも活かされている。

最近のクルマはプリロードを掛けることが多いが、川崎流はゼロタッチから2回転が上限。それ以上はステアリングの応答性こそ高まるが、掛け過ぎによるデメリットもあれこれ生じる。

KパワーズのAE86 用リアスプリングもスウィフト製。最低地上高は90mmを確保しながら、走りとスタイリングのよさを両立。バネレートは6.5kg/mmで乗り心地も上々。


■東京発条製作所 

https://www.tohatsu-springs.com/swift  

■取材協力: Kパワーズ

山形県天童市大字芳賀441-1

TEL023-676-6695