熱に強く、進化の加速度が著しい

中山雄一
SP9クラス/メルセデスAMG GT3
PROXESのレースタイヤについて、中山雄一がまず挙げる強みは「熱への強さ」だ。ドリフト競技で培われたノウハウも背景にあると見ているが、夏場のニュルでも「剛性感が保たれ、高荷重が掛かる高速コーナーへ安心して進入できる」という。
昨季はリアへの負担が大きいポルシェでタイヤを鍛え、今季はGT3車両で最高峰のSP9へステップアップ。「ジャンピングポイントなど、タイヤが大きく潰されるニュル特有の過酷な場面でも信頼性は着実に向上している」とのこと。
一方、上位勢に追いつくためには、「さらなるピークグリップと、それにともなう変形を抑える構造の両立」が課題。
自身もスーパーGTで10年以上タイヤ開発に携わった経験を活かして、フィードバックに努める。
「この半年でタイヤも人も大きく進歩している」と、その開発スピードを高く評価。「難しい」「できない」で終わらせず、新しい素材や構造、設備面まで含めて挑戦する開発陣との一体感も強まっている。
「まだ成長の途中。ニュルで鍛えた技術は、市販のPROXESにもつながっていく」と、我々が望むコメントもいただいた。
ニュルで際立つ安定性と進化への手応え

奥本隼士
SP10クラス/GRスープラGT4 EVO2
今季ニュル初参戦となる奥本隼士がPROXESの強みとして挙げるのは旋回時の安定性と扱いやすさだ。
24時間レースでは昼夜の気温差や降雨などコンディションが大きく変わるが、性能変化は穏やかで、「状況によって急激にタイムが落ちるようなことがなく、長いスティントでも、とくに温存を意識せずプッシュできる」と評価する。
タイヤへの依存度が高い高速コーナーでは「安定感を強く意識する」という。一方、ピークグリップやレイン性能には「さらなる伸びしろを感じる」とのこと。
自身もタイヤのたわみ方やグリップの出方を具体的に開発陣にフィードバック。「GT3でのSP9参戦も始まり、開発のモチベーションは極めて高い。自身も性能向上につながる存在になりたい」と意欲を示す。
高荷重でも逃げない 頼れるグリップ

小高一斗
SP10クラス/GRスープラGT4 EVO2
スーパーフォーミュラやスーパーGTなど、国内トップカテゴリーでの実績に富む小高一斗は「欧州のライバルタイヤに対して、一発の速さだけでなく、ロングラン性能でも引けを取らない」と話す。
とくに気温や路面温度が高い状況で強みを感じるほか、ジャンプ後の着地や大きな荷重が掛かった状態でもグリップを逃しにくい点を評価。
初期はタイヤが軟らかく、攻め込むと潰れ過ぎる傾向があったが、自身らのフィードバックを経て、ハード方向に振ったことで、「表面グリップは若干落ちたものの、タイヤ全体としてのパフォーマンスは向上した」という。
耐久レースでは予選の速さより、1時間以上安定して使えることが重要。気温低下や小雨など、コンディション変化への対応に、さらなる伸びしろを感じており、速さと耐久性、適応幅の、より高次元での両立に期待する。「最終戦を走ることができれば、優勝したい」と意欲を語った。
幅広い温度レンジがもたらす高い安心感

小山美姫
SP10クラス/GRスープラGT4 EVO2
PROXESのレースタイヤについて、小山美姫がまず挙げたのはウォームアップ性能のよさ。さらに、1周が長いニュルでは区間ごとに気温や路面状況が異なり、晴天と雨が混在することもあるだけに、「幅広い温度レンジで使えることが安心感につながる」と話す。
「適正温度に入れば高いグリップを発揮し、6〜8周のスティントでも急激な性能低下はなく、軟らかめのフィーリングも扱いやすさにつながっている」という。
一方で、ピークグリップの向上に加え、高速域でのしっかり感や熱ダレの抑制に期待。ニュル参戦2年目となる今季は、変化の大きいコンディションに合わせてタイヤの性能を最大限引き出し、それを結果につなげることを自身のテーマに掲げている。
■トーヨータイヤ
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