名鑑 【ポルシェ図鑑】「ポルシェ 904 カレラ GTS（1964）」鈴鹿を震撼させたポルシェの刺客【写真・9枚目】 数々の栄光と伝説を築き、ポルシェのプロトタイプ・レーシングスポーツの礎を築いた904 カレラ GTS。 ポルシェ・ミュージアムが所蔵しているシャシーナンバー001の904カレラ GTSは、このクルマをデザインした故フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェの個人所有車で、この写真は彼の死後2012年にミュージアムで開催された回顧展で展示された時のもの。 904カレラ GTSをデザインした故フェルディナント・アレクサンダー・ポルシェ。904は彼がデザインした多くのモデルの中で最もお気に入りのデザインだったという。 ミュージアムに常設展示されている904はF1由来のフラット8ユニットを搭載した貴重な904/8。これは1964年のタルガ・フローリオで総合6位、1965年のセブリング12時間で総合9位（いずれもクラス優勝）した経歴をもつシャシーナンバー008である。 1964年4月26日に行われたタルガ・フローリオでワークスからエントリーし、総合優勝を果たしたアントニオ・プッチ／コリン・デイビス組の904 GTS。このシャシーナンバー005はその後もワークスの一員として1966年のセブリング12時間までレース活動を続けている。 904 カレラ GTSによるタルガ・フローリオ勝利を称えるポルシェのポスター。 ドイツから飛来した“黒船”を抜いてトップを走ったことで、生沢 徹とスカイラインの名は広く日本に知れ渡ることになる。そしてこの“904ショック”を受けプリンスはR380の開発をスタートするなど、904は日本のモータースポーツ界に大きな影響を与えた。 1965年のル・マン24時間で総合4位、2リッター・クラスで優勝を飾ったヘルベルト・リンゲ／ペーター・ネッカー組の904/6。4507.50kmを走り性能指数でも１位を獲得している。リヤカウルのエアインテークが大きいのが904/6の特徴。 911のレースデビューとなった1965年のモンテカルロ・ラリーに出場した904 GTS。ミッドシップマシンながらミニ クーパーに次ぐ総合2位に入り、GTカーとしてのポテンシャルの高さをみせつけた。 この画像の記事を読む
