〈居住性&乗降性〉フロントは独自のバケット形状でホールド性に優れる

〈前席〉先代に比べ着座位置を20㎜下げ、運転姿勢をローポジション化。専用設計シートを採用するのは従来通りで、サイドサポートが補強されている。クッションスプリングや座面パッドも専用品となり、着座時の包み込まれる感じが心地良い。ハンドルは40㎜の上下と60㎜の前後調整が可能。

お尻の位置がずれにくいよう、座面は標準車よりも後ろ下がりの設計だ。運転席は上下60㎜のリフター付き。
前席サイドエアバッグも標準装備されており、シート側面に組み込まれている。

肩、脇、そして座面左右に張り出したサイドサポートは従来よりも大型化している。内部にフレームが追加されているので、しっかりと身体を支えてくれる。

背もたれ上部には赤字のロゴが入って気分を盛り上げる。ちなみにヘッドレストはバックレストと一体化した構造になった。

〈後席〉後席の広さとシート形状は標準車と同様だが、表皮がスイフトスポーツ専用となる。広さはコンパクトカーとしては標準的な水準で、大人ふたりが快適に座れるだけのスペースを備えており、着座姿勢も適正だ。シートは3名掛けにも配慮したフラットな形状である。

シート高:580-630mm ステップ高:365mm
シート高:595mm ステップ高:370mm

乗降性はクラスの平均水準を超えている。Aピラーが立っているし比較的後席まで天井がフラットだから頭上が広めなのがポイントだ。フロントシートは標準車と比べて座面左右の張り出しが大きくフレームも入っているが、乗降時はほとんど気にならない。

中央席のシートベルトはこのクラスでは珍しく巻き取り部を天井ではなく背もたれに内蔵。 装着しやすく、装着時にドライバーの後方視界を邪魔しないのも美点だ。
ISO-FIX対応チャイルドシートのバーは周囲にカバーをつけて、取り付けバー位置がわかりやすい。チャイルドシートの脱着も容易。

ドアノブを窓枠に埋め込みスポーティなスタイルを実現。馴染むまでは違和感があるが、使ってみるとすぐに慣れる。高さは地上約125㎝。子供の手が届きにくいが、手が届かないほど小さな子供を乗せる場合には親が責任をもってドア開閉をしよう。

スズキ・スイフトスポーツ試乗 MTvsAT|BMW Mを思わせる望外に高いGT性能。ノーマルのまま乗るなら6速AT車を選べ!|ハッチバック|Motor-Fan[モーターファン]

スズキが昨秋デビューさせた、グローバルでは3代目、日本国内では4代目となる新型「スイフトスポーツ」。その6速MT車と6速AT車、両方とも都内から箱根のワインディングまで往復して感じられたのは、おおよそホットハッチらしからぬ、ロングツーリング性能の高さだった。

https://car.motor-fan.jp/article/10003108