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ハーレーダビッドソンとMotoGPは、2026年から世界最高峰の舞台で新たなレース選手権をスタートする。重量約280kg、最高出力200ps以上という驚異のスペックを持つバガースタイルのマシンで争われる新シリーズは、北米とヨーロッパの6大会で全12戦が行われる予定だ。
同一マシンで競う真剣勝負!「ロードグライド」ベースの超パワフルマシン
ハーレーダビッドソンのバガーモーターサイクルをフィーチャーする新世界レース選手権が2026年から開始される。全12戦で構成されるこのシリーズは、ヨーロッパと北米の6つのグランプリで開催され、ライダーはレース用に準備されたハーレーダビッドソンの「ロードグライド」で、1ラウンドにつき2レースを戦っていく。レースカレンダーや観戦方法などの詳細は、後日改めて発表される予定である。
ハーレーダビッドソン ファクトリー レーシングが設計し、レース用に製作されるマシンは、重量約280kg、最高出力200ps以上、最大トルク245Nmという圧倒的なパワーを生みだし、時速300kmを超える性能を有する。すべてのマシンが同一スペックであるため、スリリングな競争が保証される新シリーズとなる。グリッドはハーレーダビッドソン ファクトリー レーシングがサポートする2人のライダーを擁する6〜8チームで構成される予定だ。
ハーレー120年の歴史に新たな挑戦
今回の発表は、ハーレーの世界的なレース活動にとって、大胆で新たなステップとなる。ハーレーダビッドソンは、120年以上前に創業して以来、オンロードでもオフロードでもパフォーマンスのパイオニアであり続けてきた。最近では、MotoAmerica Mission King of the Baggersシリーズに加え、新しいCVO RR(米国限定)、CVOロードグライドSTのように、パフォーマンス面で際立つ製品も提供している。
ハーレーダビッドソン会長兼社長兼CEOのヨッヘン ツァイツは、「私たちは、パフォーマンスがライダーやファンの共感を呼ぶことを目の当たりにしてきました。この新シリーズによって、新しい形のレースを世界の舞台で開催できることに興奮しています。これはハーレーダビッドソンブランドにとって大胆で新たなチャプターであり、ハーレーダビッドソンの伝統を讃えつつ未来へと突き進むものであるだけでなく、世界最大のモーターサイクルショーに素晴らしいスペクタクルを加えることになるでしょう」とコメントしている。
新たなファン層の獲得を目指す両者
MotoGPのライツホルダーであるDorna SportsのCEO、カルメロ エスペレタは、「ハーレーとのコラボレーションは、両者にとってエキサイティングな機会」と話しつつ、「ハーレーダビッドソンのように、米国を代表するライフスタイルブランドと提携することで、私たちのスポーツの魅力を新たな層へも届けることができます。このパートナーシップは、両者の戦略にとって大きな可能性を秘めており、ファンに真のスペクタクルを提供し、シリーズが競われるグランプリの週末に新たな価値と趣をもたらすことでしょう」とコメントを寄せている。
このレースシリーズの誕生により、世界最高峰のMotoGPと、アメリカを代表するモーターサイクルブランドであるハーレーダビッドソンの強力なコラボレーションが実現。バイクファンにとって、2026年からの新シーズンがますます目が離せなくなりそうだ。