カワサキが2025年KX/KLXシリーズを一新、7月15日より順次発売……BIKES週間ニュースダイジェスト【2025年6月9日〜15日】

前週に発表された注目のネタを一気に紹介する「バイクス週間ニュースダイジェスト」。今回は2025年6月9日〜12日に発表されたニュースを紹介する。

6機種を一挙刷新

カワサキモータースジャパンは、2025年7月15日よりKXおよびKLXシリーズ6モデルを刷新して発売する。フラッグシップのKX450およびKX450X、モトクロッサーKX250/クロスカントリー仕様のKX250X、ジュニア向けKX65、子ども対応のKLX110R Lがラインアップされ、全モデルに新グラフィックを採用して登場する 。

KX450はダウンドラフトインテーク、左右対称吸排気レイアウト、最適化されたアルミペリメターフレームを搭載し、軽快なハンドリングと安定した直進性を両立させている。制動力向上のためブレンボブレーキ、操作性を高めるODIロックオングリップを装備。パワーモード、ローンチコントロール、トラクションコントロール(KTRC)など電子デバイスも充実。専用スマホアプリを介してエンジンマッピングも変更できる点も大きな特徴だ。KX450Xはエンデューロ仕様として21インチ前後輪とサイドスタンド、サスペンションの専用セッティングを追加し、クロスカントリー走行への適応力を向上させている 。

KX250はKXシリーズのパフォーマンスと排気量バランスを追求したモデル。エンジンには一軸一次バランサーを導入し、低速から高回転域までの滑らかさと振動抑制を実現。電デバイス類はKX450と同等の装備を持ち、操作性や安全性が高い。KX250Xはクロスカントリー向け仕様として、専用サスペンションとエンデューロタイヤ、サイドスタンドを備えたモデルだ 。価格はKX250が90万2,000円、KX250Xは92万4,000円(ともに税込)、KX450が108万9,000円、KX450Xが112万7,500円と設定されている。

KX65は6速ミッション搭載の本格キッズ用モトクロッサーとして、64cc水冷2ストロークエンジンと前後伸側減衰・リアプリロード調整が可能なサスペンション装備。価格は390,500円(税込)だ 。KLX110R Lは111ccエンジンとオートマチックコンプレッションリリースを採用し、エレクトリックスターターやチェーンガイド、スロットルストッパーなど子どもの使用に配慮した安全設計が特徴。価格は29万7,000円(税込) 。

新モデルの発売に際し、カワサキは全国の正規取扱店に加え、オフロード初心者向けに特化した「オフロードエントリーショップ」にも導入。未経験者への啓蒙やライダー育成、イベント催策を通じて、オフロード文化を広く普及させる取り組みを強化している 。

これら6モデルの共通点は、軽量かつ高剛性フレームによる優れた操縦性、最新電子制御デバイスの搭載、用途に応じた専用サスペンションなどの技術仕様にある。カワサキはこれら技術力をベースに、初心者からトップライダーまで幅広いニーズを満たすオフロードモデルを充実させる戦略を進めている。7月の発売を機に、KX/KLXシリーズはさらに注目を集めそうだ。

KLX230Rが大刷新、KLX230R Sも登場――9月25日発売へ

カワサキはオフロード専用コンペモデル「KLX230R」とローシート仕様の「KLX230R S」を2025年9月25日に発売する。232cm³空冷単気筒エンジンを改良し、新たにバランサーを搭載。シート高やポジションも見直し、扱いやすさと快適性を両立した。価格は各544,500円。KXスタイルも採用し、外観も一新されている。

豊田合成、自動二輪車用エアバッグを実車衝突試験で検証

豊田合成は、自動二輪車用エアバッグの開発を加速させ、実車衝突試験を実施した。年間36万人が二輪車事故で命を落とす現状を受け、限られた車体スペースでも高い保護性能を実現すべく技術を応用。今後も実環境試験とシミュレーションを通じて開発を推進する方針だ。

ヴィンテージ×ソーラーの腕時計、英国カスタム×国内ブランドが融合

ピーシーアイはイギリスのカスタムバイクメーカーMUTT MOTORCYCLESと腕時計ブランドANGEL CLOVERのコラボウォッチ2種を発表。1960年代英国デザインを踏襲した316Lステンレスケースとドームガラスのレトロな外観に、日本製SEIKO EPSONソーラームーブメントVS37を搭載。光で充電し、フル充電なら約12か月駆動するため電池交換不要。防水5気圧、クラシックなカーフレザーストラップも装備。裏蓋にMUTTロゴを刻印し、各種正規ディーラーと公式オンラインで2万9800円(税込)で販売開始。国境を越えたブランドの世界観を腕元に落とし込んだ一品。

「バリバリ伝説」新作Tシャツ登場、80年代バイク熱を日常に

講談社公認の『バリバリ伝説』グラフィックTシャツに新デザインが登場。カムショップの最新ラインアップには、原作の名シーンやキャラクターを再現したバリエーションが追加され、世代やスタイルを問わず楽しめる。素材は着心地と通気性に優れた5.6オンス100%コットン。ヘビーウェイト仕様により耐久性を確保しつつ、程よくフィットする大人向けのシルエット。プリントの細部表現にもこだわり、往年のファンだけでなく初めて触れる人にも作品の魅力を伝える仕上がり。今後もアート寄りからスタイリッシュなデザインまで順次展開予定で、バイクカルチャーの原点を胸に刻む一着として注目を集めている。 

ホンダ50ccに感謝を込めた特別Tシャツが登場、予約受付中

50ccバイクの生産終了を記念し、CAMSHOP.JPが本田技研工業公認の特別Tシャツを発売。スーパーカブやモンキーなど歴代名車のロゴをデザインし、50ccの時代への感謝を込めた1枚に仕上げた。上質な6.2オンスコットンを使用し、M〜XLの3サイズを展開。価格は税込4,950円。現在オンラインで予約受付中。

充電不要&火災リスク軽減の次世代ジャンプスターター「Ignic」Makuakeで始動

三金商事はスーパーキャパシタ搭載の新世代ジャンプスターター「Ignic(イグニック)」を、2025年6月9日よりMakuakeでクラウドファンディング開始。リチウムバッテリーを採用せず、車の弱ったバッテリーから瞬時に充電・始動が可能な設計で、極寒・炎天下でも耐える-40℃~70℃の耐環境性能を備える。12V/24Vモデルが選べ、自動車からバイク、トラック、船舶、農機まで幅広く対応。2万回以上の充放電に耐える長寿命設計で、緊急時の備えとして信頼性重視のユーザーに最適な一台となっている。

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