【動画・モトチャンプTV】アジアンアドベンチャーSYM・NHT125、これは程よいサイズ感です。

台湾のメーカーであるSYMは国内だとスクーターのイメージが強い。ところが今回、新型アドベンチャーモデルが上陸を果たした。125ccのアドベンチャーモデルというライバル不在の存在となりそうな1台を、モトチャンプTVで紹介している。一体どのようなモデルなのかケニー佐川のインプレッションを通じて確認してみよう。
SYM NHT125のリヤスタイル。

SYMはスクーター王国である台湾のメーカーらしくスクーターのラインナップが充実している。そのうちの1台であるJET Xに試乗するモトチャンプTVの動画を紹介したが、モトチャンプTVではさらに注目のモデルにも試乗している。それが今回のNHT125で、日本では2021年に発売されたモデルだ。空冷単気筒エンジンを搭載するアドベンチャーモデルで、スクーターの印象が強いSYMとしては異色の存在に思える。一体どのようなバイクなのか、早速モトチャンプTVで試乗しているのでチェックしてみたい。それが今回の「新型アドベンチャーモデルSYM NHT125試乗インプレッション!」だ。

NHT125のスペックをおさらい。
NHT125には200cc版のほか兄弟車としてNHX125が存在する。

動画の冒頭では主要諸元を紹介するとともに、兄貴分であるNHT200や兄弟車のNHX125のことにも触れている。ここでケニー佐川から鋭い指摘が。一見するとアドベンチャーモデルのNHT125だが兄弟車にNHXがある。つまりNHTのTはトレール、NHXのXはクロスオーバーを意味するのではないか?というのだ。さすがはケニー佐川といったところ。また兄貴分のNHT200というモデルもラインナップされていて、車格は125と同じだがエンジンが水冷になることも紹介している。

フロント19インチタイヤを採用してオフロード走行にも対応。
リヤキャリアを標準装備してツアラーとしての資質も十分。

NHT125には前後で異なるサイズのタイヤが組み合わされている。フロント19インチと聞けばオフロードモデルらしい構成であるとわかる。アップハンドルの採用とあいまり、オンロード寄りではあるもののオフロード走行も楽しめるように設計されているのだろう。またNHT125には標準でリヤキャリアが装備されている。ツーリングユースを視野に入れた装備といえ、トップケースを積載するのに適している。

スリムさにより足つき性は上々。
タンデム時の安定感や座り心地はいかに?

足つき性はどうかといえば、シート高が810mmあるもののクッション性が良く沈み込みが期待できるので見た目の印象ほど悪くない。しかもボディがスリムであるため、長身なケニー佐川だと両足を着地して膝が曲げられるほど良好。さらにタンデムシートに着座してポジションを確認している。タンデムした時の安定性や座り心地は極めて普通で何の違和感や不安感なく過ごせそうだ。またタンデムステップの形状を高評価している。

ケニー佐川がサーキットで試乗している。
シフトポジションインジケーターがうれしい。

では実際に試乗してみた印象はどうだったのだろう。ケニー佐川によればアップライトなライポジ、穏やかなエンジン特性、フロント19インチタイヤを採用する125ccとは思えないほど大柄なボディということがあいまり、非常に大らかな乗り心地だとのこと。ゆったりツーリングするのに最適な走行性能を備えているようだ。とはいえ今回走ったコースであれば時速100kmくらいは出てしまうくらいの性能を確保している。決して遅いわけではないけれど、空冷エンジンらしい粘り強さや鼓動を感じながら走るのが適しているようだ。

ケニー佐川も思わずダートへ突入!

サーキット走行だけでなくダートにもケニー佐川が突入している。アドベンチャーモデルらしさを知るうえでは欠かせない試乗だったようで、不整地での走行でも「ぜんぜん行けちゃう」とのこと。見慣れないタイヤのため不安もあったそうだが、実際に走ってみるとグリップ力に不足はなく、そのオンロード寄りのアドベンチャーモデルだという想像以上の走破性を披露してくれたという。インプレッションを語っているうちにケニー佐川がだんだんと本気になっていく様子を見てるだけで、オフロード走行が楽しいモデルなのだと伝わってくる。このSYM NHT125の新車価格は36.3万円(税込)。コストパフォーマンスについてもなかなか良好な1台といえるだろう。

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著者プロフィール

増田満 近影

増田満

小学生時代にスーパーカーブームが巻き起こり後楽園球場へ足を運んだ世代。大学卒業後は自動車雑誌編集部…