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VOLKSWAGEN TIGUAN
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AUDI Q3
実はプラットフォームが異なる




フルモデルチェンジした「フォルクスワーゲン ティグアン」はプラットフォームが刷新され、進化版の「MQB evo」に変わった。対するグループ内の上級モデルに位置する「アウディ Q3」は従来どおり「MQB」のままとなる。
ただ進化したとはいえ、あくまでMQBの改良版だ。兄弟車であるQ3とはホイールベースまで同じであり、後席の膝周り空間にも大きな違いはない。ただし全高が45mm高いティグアンのほうが頭上空間が広く、後席の快適性は高いといえる。
またティグアンは一気に先進的な内外装デザインへと変化し、多くの新機能が追加された。それに対してQ3の改良内容は新型ディーゼルエンジンの追加と内外装デザインの小変更にとどまる。新型ティグアンは、兄貴分であるQ3に一歩近づいたということができそうだ。
フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Active
ボディサイズ=全長4545mm×全幅1840mm×全高1655mm
ホイールベース=2680mm
車両重量=1600kg
タイヤサイズ=215/65R17
アウディ Q3 35 TFSI advanced
ボディサイズ=全長4490mm×全幅1840mm×全高1610mm
ホイールベース=2680mm
車両重量=1530kg
タイヤサイズ=235/55R18
エンジンは共通のダウンサイジングターボ




両者ガソリンモデルは、共通となる1.5リッター直4ガソリンターボエンジ+48Vマイルドハイブリッドシステムを搭載しており、排気量からエンジン出力まで同じだ。トランスミッションも呼称が違うだけであり、基本構造は共通のデュアルクラッチトランスミッション(DCT)だ。
ただしティグアンはエンジン制御の見直しにより気筒休止の頻度が高められたことで、燃費性能はQ3の14.4km/Lに対して15.6km/Lと優れる。この燃費改善はボディの空気抵抗低減の影響も大きいはずだ。
フォルクスワーゲン ティグアン eTSI Active
エンジン形式=直列4気筒DOHCガソリンターボ
排気量=1497cc
最高出力=150PS/5000〜6000rpm
最大トルク=250Nm/1500〜3500rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=FWD
アウディ Q3 35 TFSI advanced
エンジン形式=直列4気筒DOHCガソリンターボ
排気量=1497cc
最高出力=150PS/5000〜6000rpm
最大トルク=250Nm/1500〜3500rpm
トランスミッション=7速DCT
駆動方式=FWD
新型ティグアンのデザインと機能の進化ぶりに注目


これだけの大幅な改良を受けても車両価格はティグアンのほうが安価だ。ただし、上位グレードを選ぶと豪華な新装備が多数追加されて価格が一気に跳ね上がり、本来格上の存在であるQ3よりも高額になってしまう。
ティグアンは著しい進化を遂げたが、静粛性や乗り味などスペック表に現れない部分はプレミアムブランドであるアウディQ3のほうが優れるだろう。しかし、ティグアンのデザインと機能の進化ぶりは最廉価グレード「eTSI Active」でもしっかりと体感できるはずだ。