2022年シーズンもアルピーヌはA480でWECに参戦

アルピーヌ、2022年の世界耐久選手権にエントリー決定。2年目に向けてさらなる飛躍を誓う

2022年シーズン、アルピーヌ A380で世界耐久選手権に参戦するアルピーヌ。
2022年シーズン、アルピーヌ A380で世界耐久選手権に参戦するアルピーヌ。
2021年シーズンから世界耐久選手権(WEC)のトップカテゴリー「ハイパーカー(LMH)」に参戦したアルピーヌは、マニュファクチャラーズ選手権2位を獲得。復帰2年目となる2022年シーズンも、同様のマシンとドライバー体制でエントリーすることを発表した。

Alpine A480

復帰1年目にマニュファクチャラーズ選手権2位

2022年シーズン、アルピーヌ A380で世界耐久選手権に参戦するアルピーヌ。
2021年シーズンにアルピーヌ・ワークスとしてWECのトップカテゴリーにA380で復帰。トヨタに続く、マニュファクチャラーズ選手権2位を獲得した。

アルピーヌ・エルフ・マットムートを運営するのは、経験豊富なフランスのレーシングチーム「シグナチュール」。オレカ社製シャシーにギブソンテクノロジー社製4.5リッターV型8気筒エンジンを搭載したプロトタイプレーシングカー「A480」を、ニコラ・ラピエール、アンドレ・ネグラオ、マシュー・バキシビエールがドライブした。

2021年は開幕戦スパと第3戦モンツァでは、トヨタの2台に割って入る2位表彰台を獲得。復帰初年度にマニュファクチャラーズ選手権2位、ドライバーズ選手権3位という素晴らしい結果を残している。アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、WECの参戦について次のように説明した。

「WEC参戦プログラムは、モータースポーツに対するアルピーヌの高い関心と野心を示すものです。F1とWECに参戦することで、アルピーヌはふたつのFIA公認世界選手権に参戦する数少ないブランドとなっています。今シーズンは、さらに大きな挑戦となりますが、私たちのチームが再びアルピーヌ・ファンの期待に応えてくれると確信しています」

2024年にはアルピーヌLMDhの投入も計画

2022年シーズン、アルピーヌ A380で世界耐久選手権に参戦するアルピーヌ。
オレカ製旧LMP1規定マシンを流用したアルピーヌ A380で2022年もWECに参戦するアルピーヌ。2024年に向けて、ハイパーカー規定マシンの開発も続けている。

2022年もドライバーラインナップは、ラピエール、ネグラオ、バキシビエールの3名を継続する。旧LMP1車両を流用したA480は特例で1年限りの参戦が認められていたが、22年もホモロゲーションが延長。これを受けて22年も継続使用が決まった。アルピーヌは2024年から、完全新規開発された「アルピーヌLMDh」を投入すべく、準備も進めている。

3月18日に決勝が行われる開幕戦のセブリング12時間を前に、同じセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催される、FIA WEC公式プロローグからチームは新シーズンをスタート。チーム代表を務めるフィリップ・シノーは、新たなシーズンに向けて次のようにコメントした。

「アルピーヌとシグニチュールの協力関係が10年目を迎えるにあたり、ハイパーカーカテゴリーに昨シーズンと同じ体制で挑むことがとても重要でした。3名のドライバーはこのプロジェクトに対し、献身的なハードワークを続けてくれています。私たちはすでに耐久レースで成功するためのふたつの要素、即ち優れた人間関係とバランスのとれたオペレーションを手にしているのです」

「短いオフシーズンでしたが、私たちはパッケージの改良に励みました。このカテゴリーには新しいライバルのプジョーが登場しますし、技術的にも進化が続くと見られています。昨年よりも良いシーズンを過ごすために、膨大な作業をこなしてきました。トップカテゴリーで戦う以上、野心が必要です。このエキサイティングな挑戦に応えるべく、ベストを尽くします」

ルノー・グループのルカ・デメオCEO(左)と、フランスのブルーノ・ル・メール経済・財務・回復大臣(右)。

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