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Ford Mustang GT3
IMSA開幕戦デイトナ24時間でデビュー
7代目マスタングの発表と同時に、フォードは新型をベースとするモータースポーツ用車両も公開。NASCARや豪州スーパーカー仕様に加えて、カナダのマルチマチックと共同開発したGT3とGT4も発表された。マスタング GT3は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦デイトナ24時間でデビューを飾る予定だ。
フォード・モーターの創業家出身で代表取締役会長を務めるビル・フォードは、マスタングのワールドプレミアにおいて、マスタングでのル・マン24時間レース参戦を名言した。
「マスタングはこれまで世界中の素晴らしいサーキットでレースを行ってきましたが、フォードの歴史において、ル・マンほど意味のあるレースやサーキットはありません。1960年代にフォード GT40でフェラーリに挑んで勝利し、50年後、再び新世代のフォードGTでカムバックした場所なのですから。そして、マスタングがル・マンに帰ってきます。もう一度、地獄のようなスピードで駆け抜けることを約束します」
WECに導入されるGT3ベースの新クラスに参戦
フォードは1964年からフォード GT40をル・マン24時間レースに投入。1966年にシーズンのル・マンでは、クリス・エイモンとブルース・マクラーレンがドライブしたフォード GT40 Mk.Ⅱがアメリカ車としてル・マン初制覇。さらに2位と3位にもGT40が入り、フォードが表彰台を独占している。
2016年にはフォードとチップ・ガナッシ・レーシングが、フォード GTでル・マン24時間レースLM GTE Proクラス優勝を達成。実に1966年の初優勝から50年後の偉業となった。なお、マスタングはこれまでに1967年と1997年のル・マンに参戦している。
ル・マン24時間レースを含む世界耐久選手権(WEC)は2024年シーズンから、現行のLM-GTE規定が廃止され、GT3車両をベースとする新クラスが導入される予定。フォードはこの新クラスにマスタング GT3をベースとするマシンで参戦することになりそうだ。